中国の春節(旧正月)は、地球上で最大規模の帰省大移動だ。オンライン旅行会社・携程旅行網の域外旅行データによると、春節の長期連休中、中国人観光客は国内外の1296都市から世界の97カ国・地域を訪れた。海外旅行者数は延べ700万人弱にのぼった。
海外メディアは、自分の好みと自国のテクノロジーを持つ多くの中国人が世界を探索しており、中国のイメージに基づき世界を再構築していると伝えた。
10日付香港紙・南華早報によると、中国の毎年の春節旅行ブームは、より大きな流れの一部に過ぎない。昨年上半期の中国の海外旅行者数は延べ7130万人に達した。太平洋アジア観光協会(PATA)は、アジア太平洋諸国を訪れる中国人客だけでも、2020年までに6000万人にのぼると予想している。そのため中国の海外旅行者数には増加の大きな余地が残されており、その影響も拡大を続けている。
この流れが、中国人客が訪れる場所に技術から貿易に至る各分野の変革をもたらすことは不可避だ。
シンガポールのザ・ストレーツ・タイムズ紙も11日、中国の急成長する観光市場においては、オーダーメイド型とテーマ型の旅行の需要が日増しに拡大しており、世界観光市場に2つの大きな変化が生じていると伝えた。
まず、欧州に向かう中国人客が増え始めている。中国文化観光部のデータによると、昨年第2四半期の訪欧中国人客は前年同期比で倍増した。
次に、団体ツアーからフリープランに変える中国人が増えている。団体ツアーで観光スポットを効率よく巡るだけで満足できない観光客が増えており、彼らは現地のより多くの興味深いストーリーと文化を理解しようとしている。
これは多くの店にとって顕著な意義を持つ。観光業の発展は力強い成長の見通しをもたらす。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年2月17日