古代生物学者、世界最小の恐竜の足跡の化石を発見

古代生物学者、世界最小の恐竜の足跡の化石を発見。中国内外の科学者チームが韓国で非常に珍しい恐竜の足跡の化石を発見した…

タグ:最小 恐竜 足跡 化石

発信時間:2019-02-19 11:19:07 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

   中国内外の科学者チームが韓国で非常に珍しい恐竜の足跡の化石を発見した。この発見は小型の獣脚類恐竜の進化の研究において重要な意味を持つ。この研究は韓国の晋州教育大学校科学教育部の金景洙教授、中国地質大学(北京)の邢立達准教授、美国のコロラド大学足跡博物館館長のマーティン・ロックリー教授、韓国国家文化遺産研究所責任者の林鐘悳博士らが共同で実施。関連の論文はネイチャーシュプリンガー社の科学誌『Scientific Reports』の最新号に掲載される。

 

 古代生物学者が骨や足跡の化石を発見することはよくあるが、筋肉や皮膚のような難組織の残留物を発見することは極めて珍しく、保存状態も良くない。ここ数年、中国は韓国、米国の学者と特殊な世界最小の恐竜の足跡を積極的に探している。よくある恐竜の足跡は長さ20~30センチほどだが、小型恐竜の足跡は2センチほどしかなく、注意して見ないと見逃してしまう。

 

 これらの小型恐竜の足跡は4つあり、行動を示し、1億年の時空を越えて人類と出会った。林鐘悳氏によると、小型恐竜の足跡は韓国と中国でしか見つかっておらず、東アジアの白亜紀特有の足跡である。世界で小型恐竜の足跡の化石が見つかったのは10カ所目で、皮膚の跡が残っている初めての足跡でもある。古代生物学者がこのような皮膚の跡が残った足跡を発見したことはないという。足跡の鱗片の直径は平均0.4ミリほどで、以前発見されたものは鱗片が足跡の部分にしかなかったが、今回発見されたものは足の裏の皮膚全体が残っている。

 

 皮膚の跡がこれほどはっきり残っている理由について、マーティン・ロックリー氏は、「足跡が非常に薄くて細かい泥に残った。カラスほどの大きさの小型恐竜が粘りのあるこの地面を踏んだ時、足の裏の鱗片の模様が完全にコピーされた。足跡が形成される前にこの地域で雨が降った証拠もあり、地面に雨の雫の跡も残っている。小型恐竜が雨の跡を潰した痕跡もあり、雨が降った後に恐竜が歩いたことを証明している」と述べた。

 

 また古代生物学者は、小型恐竜の足跡の鱗片の形が肉食の獣脚類恐竜の足跡と似ており、鳥類の足の鱗片と異なることも発見した。以前発見された肉食の獣脚類恐竜の足跡の鱗片は大きく、直径約2センチで硬貨ほどの大きさだった。邢立達氏は、「これは全ての獣脚類恐竜に類似の鱗片があることを示す。完璧な状態で残っている小型恐竜の足跡の鱗片は、それよりかなり大きい同系恐竜の鱗片の縮小版のようである」と話した。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年2月19日


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