「割と裕福な状態から貧しくなるまでを自ら味わった」。昨年の「貧乏」になるという経験は25歳の段茜さんにとって教訓となった。
2018年夏、上海在住の彼女は会社をやめた。残業ばかりだったこの会社は給料がよく、彼女は次の仕事を見つける前に自分をねぎらおうと考え、最新モデルのiPhoneを購入し、越境ECなどで大量の化粧品を買った。また、交際相手の職場に近い場所に引っ越し、秋田犬を一緒に飼った。
「金持ち」の生活を送るつもりだった彼女だったが、すぐに「貧乏」になった。「月光族」(毎月の給料を全部使い果たす人)と自嘲する彼女はある日、毎日の生活費も必要なのに自分の銀行と支付宝の口座に数千元しかないことに気づいた。さらに不安なことに、2カ月が経っても次の仕事が見つかっていなかった。
彼女は仕方なく交際相手から数千元借り、2枚のクレジットカードを発行し4万元借り、さらに2社のネットローンを実名で登録し5万元借りた。銀行とネットローンで借りたお金は緊急用で、仕事が見つかったらすぐに返済するつもりだった。しかし、新しい仕事の給料が入るのは1カ月後で、その間、利息だけで毎月1500元を支払わなければいけなかった。
「1カ月楽しい思いをし、1年苦しんだ」と話す段茜さんは、1年以上かけてようやく借金を返済し終えた。当時は「毎月の給料を全部使い果たす」というより「金欠」状態だった。業者の消費促進のための誘惑、ローン機関の低い監査基準などは彼女のような若者の消費に対する欲望を助長している。
「給料使い込み」「貧乏暇なし」 借金に悩む若者