『流浪地球』の興行収入40億元突破 中国SF映画制作の新たな一歩

『流浪地球』の興行収入40億元突破 中国SF映画制作の新たな一歩。

タグ:SF映画制作 流浪地球

発信時間:2019-02-21 14:52:25 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 中国国産SF映画『流浪地球』は5日(旧暦1月1日)に全国で公開され、興行収入は40億元を突破した。国家電影局が20日に北京で主催したシンポジウムで、専門家は作品は中国のSF映画制作の新たな一歩を踏み出し、中国の「ハードSF」映画の空白を埋め、中国映画の産業化レベルを推し進め、国産の同類映画制作の模索と中国映画のイノベーション・グレードアップに大きく貢献したとの見解を示した。


 中国宣伝部常務副部長・国家電影局局長の王暁暉氏は、『流浪地球』の成功は、まず同作が樹立した価値作用と占拠の道義が高みに達したおかげだと話す。作品は中華の優れた伝統文化にある集団主義と祖国への思い、中国人民の功利を重視しない、天下は大きく異なる、ともに困難を克服するという精神の境界を示し、中国の伝統的価値と現代の価値を説明し、「人類運命共同体」の理念を紹介し、人類が直面しうる災難に打ち勝つために西側と異なる中国式のプランを提供した。


 小説『流浪地球』は2000年に発表され、当時、国内のSF文学に繁栄の兆しが現れた。小説家で映画プロデューサーの劉慈欣氏は、伝統的な現実主義の文学が人と人、人と社会の関係を描写したのと異なり、SF文学はちっぽけな個人と広大な自然・宇宙の関係を描写する点が特徴だと話す。


 劉慈欣氏によると、『流浪地球』は人類が全体に出現し、個人や種族同士の争いではなく、「人類運命共同体」を描いている。


 北京大学芸術学院の王一川院長は、「作品は米国式のSF映画が主導する地球から逃げるというスタイルを脱却し、地球を彷徨うというスタイルを独創し、地球に対する深い感情を表現している。このようなスタイルは中華民族の文化伝統の奥深くに根付き、愚公移山、精衛填海、女媧補天などの神話に代表される故郷を守るという伝統を伝承し、中国文化の未来の世界のSFの命題に対する想像と解決方法を表した」と述べた。

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