出稼ぎ労働者減少 都市生活に嫌気?それとも経済成長の必然的動きか

出稼ぎ労働者減少 都市生活に嫌気?それとも経済成長の必然的動きか。

タグ:中国経済

発信時間:2019-02-22 12:41:43 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 春運(春節帰省ラッシュ)の大移動は、中国経済の急成長を証明した。しかしここ数年、春運に大きな変化が見られる。江蘇省の2018年春運の旅客流動量は延べ1億1200万人で前年比484万人(4.16%)減少した。江蘇省の春運の旅客流動量の減少は2年連続となる。福建省の2018年春運の旅客流動量は延べ9525万5300人で前年比5.4%減少、浙江省の道路の旅客流動量は延べ1億800万人で4.13%減少した。中国最大の経済大省で珠江ベルトを有する「世界の工場」の広東省は旅客流動量で全国トップを維持し、ここ数年もその状況は続き、2018年は延べ1億8900万人、19年は1億8800万人だった。


 マクロ経済の視点で見ると、春運の旅客流動量が変化した背景に人口移動、産業変遷、地域競争の経済要因がある。ミクロの視点で見ると、これは出稼ぎ労働者の減少を意味する。簡単に言えば、都市部で奮闘する人が減ったということになる。これは人々が「都市部での奮闘」に嫌気がさし、経済的余裕が生まれてから外で奮闘する意欲が低下したことを意味するのか。それとも、経済成長の必然的な動きなのか。


 労働人口の持続的増加は産業化の保証であり、中国の巨大な人口ボーナスも一時期、経済成長の原動力となった。その視点で言えば、近年の労働人口の持続的減少は経済成長において避けられない動きで、耐えなければいけない社会の困難の1つなのかもしれない。


 中国の労働力の教育レベルがまだ低い点にも注目したい。低収入・低学歴の出稼ぎ労働者は春運の主力軍である。彼らの多くが生産作業員、出前配達員、運送作業員など低クラスの体力労働に従事し、生活を良くするために故郷を離れる。毎日の疲労、限られた発展余地、高い住宅費などがもたらす高コスト・高消費などにより彼らは「都市部での奮闘」に嫌気がさし、外で奮闘する意欲が薄れた。

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