月給1万元は一部
――ピーク時の収入は多いが、1万元未満が大多数
近年「月収が1万元を超える宅配員も」などの情報がネット上で見られ、多くの物流企業も募集広告で魅力的な待遇を提示している。ある募集広告は「月給は8000元から1万2000元」としている。宅配員を高給取りと考える人も多い。
苗さんは「会社で月給が1万元を超えているのは一部で、6000−7000元が一般的だ。これは送った荷物の数によって決まる」と話した。
調査によると、月給が5000元を下回る宅配員が多数を占めている。ダブル11になると収入が増えるが、1万元未満が大多数だ。多くの宅配員にとって、これは多からず少なからずといった賃金だ。順豊エクスプレスの宅配員の陳さんは「収入は多くないが、工場で働くのとは異なり比較的自由だ。宅配業はやる分だけ稼ぐことができ、一定の自主権がある」と述べた。
宅配員にとって大きな問題となっているのは、非協力的な利用者だ。李さんによると、態度の悪い利用者とは意思疎通が困難だという。「荷物が多い時は時間を守れない。一部の利用者は催促し、何時まで届けるか約束させようとするが、都合に合わせるのは確かに困難だ。利用者が営業所にクレームを出せば、会社から重い処罰が下される。それから運がなかったと諦めるしかない特殊な状況もある。例えば利用者から中身が壊れていたと言われれば弁償しなければならない。私は中に何が入っているか分からず、運ぶ途中に壊れた可能性があれば、送り主の方に問題があった可能性がある。このような場合は、私が自分で弁償するしかない」
国家郵政局の調査によると、宅配員は主に低待遇、非協力的な利用者、長い勤務時間、低いステータス、宅配便を届けにくい、昇進が困難といった圧力に直面している。この職業には将来性があり、続けられると回答した宅配員は35.8%。もう少し働かないと分からないは43.35%、現在は食いつないでいるだけで今後転職するは20.85%。
李さんと多くの同僚は未来の職業計画について、あと数年勤務し経験を蓄積し、家族のためにお金を貯めると答えた。また宅配員の仕事に理解と配慮を求めた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年2月28日