温暖化に伴い、世界範囲で植物の春の発芽と葉の生長時期が早まり、秋の葉色の変化と老化時期が遅くなり、植物の生長期間が延長していることがわかった。
しかし、中国科学院華南植物園の黄建国研究員らが『世界変化生物学』で発表した論文は、温帯の4種の木の葉100万枚超の季節現象を分析し、葉の春の生長と秋の老化の気温上昇における敏感度を計算したところ、2000年以降、葉の生長速度の低下により生長期間の長さは変化していないことがわかったとしている。
調査したのはヨーロッパナラ、 ヨーロッパブナ、ヨーロッパ シラカンバ、セイヨウトチノキの4種。黄建国氏は、「気温上昇による春の葉の生長への影響は秋の老化を上回ることがわかった。春の葉の生長と秋の老化は1951~1980年には関連性が見られたが、温暖化の持続に伴い、1981~2013年に両者の著しい関連性は見られない。2000年以降、葉の生長速度の低下に伴い、生長期間の長さは変化していない。この研究結果は、温暖化による生長期間延長という主流的観点を更新した」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年2月28日