中国インターネット情報センター(CNNIC)は28日に北京市で、第43回「中国インターネット発展状況統計報告書」を発表した。同報告書はインターネット応用の発展、産業と技術の発展、行政応用の発展、インターネットセキュリティなどの各方面から、中国のインターネット発展状況を示した。
同報告書によると、昨年12月現在の中国のネットユーザー数は8億2900万人で、通年で5653万人増加した。インターネット普及率は前年末より3.8%上昇の59.6%。中国の携帯電話によるネットユーザー数は8億1700万人で、通年で6433万人増加した。ネットユーザーのうち携帯電話でインターネットを利用する比率は、2017年末の97.5%から2018年末の98.6%に上昇した。携帯電話はネット接続に最も用いられる道具となっている。
ネットワーク技術の成熟化が、オンライン行政サービスの急成長を促している。同報告書によると、中国のオンライン行政サービス利用者数は3億9400万人に達し、ネットユーザー全体の47.5%にのぼった。中国では昨年「インターネット+行政サービス」が発展した。各級政府はオンライン行政サービスプラットフォームを利用し、オンライン・オフライン融合を促した。オンライン申請、予約、審査結果などの情報をリアルタイムで入力した。全国統一、各級連結のデータ共有・交換プラットフォームの建設を強化した。「データに歩かせる」ことで、市民が出向く回数を減らした。また各地は県級融合メディアセンターの建設を相次いで展開し、県広播電視台、県党報、県運営サイトなどのメディアをすべて導入し、全県の全情報の発表サービスを担当した。資源の集中集中、統一管理、高品質の情報、規範的なサービスを実現し、行政情報をより良く伝え現地の市民に奉仕した。
また中国のネットユーザーがネット利用中に遭遇する安全問題がやや減少した。同報告書によると、「過去半年にネットワークセキュリティ問題が発生しなかった」は49.2%で、2017年末より1.8ポイント増加した。ユーザーが遭遇したネットワークセキュリティ問題を分析した結果、ネット接続設備がウイルスやトロイの木馬に感染したユーザーの比率は、2017年末より7.3ポイント減少した。当選詐欺はユーザーが最も良く目にするインターネットを利用した詐欺で、2017年末より9.2ポイント減少した。またネット通販の詐欺は4.6ポイント減、人材募集広告の詐欺は7.3ポイント減、フィッシングサイトの詐欺は5.8ポイント減となった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年3月3日