中国の専門家、北京・天津・河北の汚染原因を明らかに

中国の専門家、北京・天津・河北の汚染原因を明らかに。

タグ:大気汚染

発信時間:2019-03-04 14:10:37 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 国家大気汚染防治攻関連合センターの専門家は3日、約2年にわたる集中的取り組みにより、北京・天津・河北および周辺地区の大気汚染の原因を突き止め、環境の許容範囲を大幅に上回る汚染排出が主な要因だと発表した。


 2017年4月、中国は大気汚染の原因と改善プロジェクトを開始し、国内の2000人以上の環境科学、大気科学、気象科学および産業管理などの優秀な科学者と第一線で活躍する科学研究者を集め、天地空総合立体観測網を形成し、難関攻略に共同で取り組み、北京・天津・河北および周辺地区の大気汚染の原因を突き止め、汚染過程の詳細化と数値化を実現した。


汚染の主な原因は環境の許容範囲を大幅に上回る汚染排出


 国家大気汚染防治攻関連合センターの張遠航副主任によると、北京・天津・河北および周辺地区は偏った産業構造、石炭を中心とするエネルギー構造、道路を中心とする交通構造により国土面積に占める石炭消費量は全国平均水準の4倍、鉄鋼、コークス、ガラス、原料薬などの生産量は全国の40%以上で、大口商品の80%をディーゼルトラックで輸送している。


 時期別に見ると、暖房供給により、秋冬の一次微小粒子状物質(PM2.5)、有機炭素、黒炭などの月平均排出量は暖房を供給しない時期の1.5~4倍で、保定市などのばら石炭使用量が多い都市の上述汚染物の秋冬の排出量はさらに多い。


 地域別に見ると、汚染排出量が多い地域は唐山、天津、石家荘、邯鄲、淄博。業種別に見ると、鉄鋼およびコークス業は唐山と山西・河北省・山東・河南省との境に集中、ガラス業は邢台や淄博、石化化工業は淄博、天津、滄州、石家荘などに集中している。北京・天津・河北および周辺地区「2+26」都市のPM2.5年間平均濃度の基準(35μg/m3)に対し、一次PM2.5、窒素酸化物(NOx)、揮発性有機化合物(VOCs)、アンモニア(NH3 )などの汚染物排出量は環境の許容範囲をはるかに超えている。


汚染の誘因 不利な気象条件により汚染物蓄積が速い


 北京・天津・河北および周辺地区は太行山東側の「風下」と燕山南側の半封鎖地形に位置し、秋冬に吹く北西季節風の作用が弱まり、「弱風区」という特徴があり、汚染物の拡散条件が悪い。汚染物排出量が多い状況で気象条件が悪ければ、汚染物が蓄積されやすくなる。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年3月4日

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