世界の早死と疾病の4分の1が環境汚染に起因 国連が指摘

世界の早死と疾病の4分の1が環境汚染に起因 国連が指摘。

タグ:早死 環境汚染

発信時間:2019-03-17 09:00:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 一里塚的意義を持つ国連レポート「地球環境概況」が、世界の早死と疾病の4分の1は環境汚染と環境破壊に起因すると指摘している。中央通訊社が報じた。


 6年をかけて編纂された同レポートは、70カ国250名の科学者によって作られた。そこでは過度な消費や汚染、食品の浪費といったものが、富裕国と貧困国の格差を日々深めると同時に、それらによって多くの地域が飢餓や貧困、病気に陥る様が描かれている。


 温室効果ガスが増加し続けることにより、多くの干ばつ、洪水、大型のハリケーンが出現している。そして海面上昇が災害をさらに悪化させている。そのため、気候変動が数十億人の未来にとってリスクになっていることが徐々に政治的共通認識となってきている。


 世界各国のリーダーが2015年、気候変動抑制に関する多国間の国際的な協定である「パリ協定」を採択した。温室効果ガスの排気量を減少させるために行動し、地球の気温上昇を摂氏1.5度に抑制することを決めたのだった。


 記事によると、「地球環境概況」では汚染による健康の影響についての警告を列挙している。「世界の疾病と死亡者の25%」が劣悪な環境条件から生じており、2015年だけで約900万人を死に追い込んだと指摘している。


 清潔な飲料水が得られないために、防ぐことのできる疾病で毎年140万人が死亡している。たとえば飲料水汚染と劣悪な衛生条件による赤痢や寄生虫による死だ。


 海に注ぎ込まれる化学物質は何世代にもわたって健康に悪影響を与える。大規模農業と森林伐採によって、32億人の故郷の土地が劣化している。


 また、大気汚染によって毎年600~700万人が早死にしている。


 さらに、人類が穀物を生産する過程で乱用される抗生物質によって、薬剤耐性を持ったスーパー細菌が生まれやすくなった。これが今世紀中葉前には人類を早死にさせる一番の殺人者になると予想される。


 同報告には各国のリーダーたちに向けられた短い手紙がある。そこには「この状況を把握、変えるために、未だかつてない緊急行動が必須である」と書かれている。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年3月17日


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