蘭州市の田舎で教師をしている藍向前さんと妻の范金鳳さんは19年にわたって無償で献血を行い、祝日も献血をして過ごしている。2人は19年間で10万リットル以上を献血した。これは成人25人分の全身の血量に相当し、献血証を並べるとベッド1台分になる。
生命を敬い、人助けを喜びとする藍向前さんと范金鳳さんは公益活動を続けている。
2001年、藍向前さんは初めて献血をした。藍向前さんは「当時は大学が休みになり、血液が不足していることを知って行った。献血し終えると、人助けをした感覚になりうれしかった」と話す。
2人の家のテーブルは各種の栄誉証書とトロフィーで埋め尽くされ、布袋には2束の献血証が入っている。献血は2人の習慣になり、誰かに言われるでもなく、食事をしたり服を着たりする感覚で定期的に行くようになった。「私たちは命のランナー。私たちが迷ったり先延ばしにしたりすれば、1つの命が手遅れになるかもしれない。それは一番辛いこと」と話している。
2013年、藍向前さんと范金鳳さんは必要な人、または医学や科学の発展に貢献したいと思い、甘粛省赤十字会に臓器提供志願者登録をした。
范金鳳さんは、「1人では自分の命を延ばせなくても、命の幅を広げることはできる。より多くの人が公益事業に参加し、命の使命を果たすことを望んでいる」と述べた。
長年にわたり公益事業を熱心に行う2人は、行動で息子の藍浩天にも影響を与えている。范金鳳さんは、「毎回、公益活動に息子を連れて行き、知らず知らず彼を感化している。何年もかけてためた2万元以上の小遣いを貧しい小学校に全額寄付したことがあった」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年3月20日