中国の太陽光無人機、近宇宙を飛行へ

中国の太陽光無人機、近宇宙を飛行へ。中国の無人機メーカー間の競争が激化し、数社が中国初の太陽光無人機の開発で競い合っている。中国航天科工集団有限公司は現在、その「飛雲プロジェクト」で機先を制している…

タグ:太陽光 無人機 宇宙 飛雲

発信時間:2019-03-20 14:29:12 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

 中国の無人機メーカー間の競争が激化し、数社が中国初の太陽光無人機の開発で競い合っている。中国航天科工集団有限公司(以下「同社」)は現在、その「飛雲プロジェクト」で機先を制している。マレーシア華字メディア「亜洲時報」が19日に伝えた。


 同社の技術者によると、同社は太陽光無人機を基礎とする近宇宙遠隔緊急通信及びインターネットサービスネットワークの面で、「満足できる進展」を実現した。


 同社は昨年、太陽光無人機(プロトタイプ)のテスト飛行を100回以上行い、2020年から始まる飛雲長距離太陽光飛行機シリーズの大型試験の地ならしをした。無人機ネットワークは初めて全国をカバーすることになる。


 飛雲はソーラーパネルを採用し、単葉機の超軽量複合材製の機体に大出力エンジンを取り付ける。報道によると、機体の重量は1トン未満で、翼長はボーイング777などの商業用ナローボディ機に相当する。主翼の表面には1万個以上のソーラーパネルが取り付けられ、エンジンに動力を提供する。またリチウム硫黄電池に充電し、夜間飛行の動力を確保する。


 「近宇宙」とは地表から20−100キロの範囲内のことで、成層圏・中間圏・下部熱圏を含む。商業用旅客機の飛行高度を上回り、軌道上を飛行する衛星を下回る。


 酸素の薄い航空で無人機を飛ばすことには、極めて高い商業的価値がある。20キロ以上の高度には雲がないが、気流が安定している。地球観測・偵察・通信プラットフォームである無人機が太陽光を使い自力で飛行すれば、理論的には全太陽活動周期、さらには無制限で高空に留まることができる。通信機器を搭載すれば、無人機は地球の大気圏付近を飛行すると同時に、過疎地のユーザーとインターネットでつながることができる。


 同社は「飛雲」プロジェクトの投資総額を明かしていないが、大気圏付近で無人機を操作する技術を「地球外からの来客」と称している。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年3月20日

 

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