河南省汝州市の金庚医院で、新疆ウイグル自治区出身の脳性麻痺児のリハビリ治療を行う宋兆普さん(3月19日)
河南省汝州市の金庚医院の6階のナースステーションの前で、1人の医師が子供たちに囲まれ、「おじさん」と呼ばれている。子供たちが「おじさん」と呼んでいるのは、同院の宋兆普院長である。1992年、宋兆普さんは脳性麻痺児という特殊な患者たちに着目し、自分が学んだ知識を脳性麻痺児の治療に生かせないかと思った。2015年6月、宋兆普さんは招請に応じて新疆和田地区を訪れ、脳性麻痺の治療について視察した。現地の医療衛生条件は整っておらず、治療は大きな課題だった。「現地には脳性麻痺の専門病院がなく、医師と薬品を送ると同時に、脳性麻痺を治療する病院を設立する必要があった。しかし病気は待ってくれず、治療最適期の児童はすぐに治療しなければいけない」と宋兆普さん。そこで、2015年7月、第1陣として10人のウイグル族の脳性麻痺児を河南省汝州市に招き、無料で治療を受けさせた。
宋兆普さんは3年で12回にわたり新疆に足を運び脳性麻痺児を治療し、現地の政府や病院と協力して医療スタッフを育成してきた。また、墨玉県、和田市、洛浦県、喀什市に脳性麻痺リハビリ医療機関を設立し、4院で2800人以上の脳性麻痺児を助けた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年3月26日