日本の『Nikkei Asian Review』は3月25日、「日流韓流スターは注意が必要、中国が来た」という見出しの記事を掲載した。デビュー20年目に突入した日本の人気グループの嵐が2020年末でグループ活動を休止することを発表し、多くのファンに衝撃を与えた。長期にわたり、日本と韓国はアジアのポップミュージックの風向計となっている。しかし、日本の大物歌手とグループが次々とステージを去り、韓流スターはスキャンダルが多く、中国の表現者はスポットライトを奪うチャンスを得ている。
Jポップの低迷に伴い、中韓のアーティストが空白を埋めようとしている。最近、多くの業界関係者が韓流が日流に取って代わると予想している。2018年の韓流売上高は6兆2000億ウォン(約367億元)に達する見通し。しかし、近頃頻発している性的スキャンダルは韓流産業を揺るがしている。
アジアのポップミュージックの「重量級選手」である日韓が困難な中、中国の音楽産業が重視されるようになっている。中国のレコーディング市場は急成長し、世界最大規模の市場の1つになっている。北京市広播電視局や中国伝媒大学などの機関が発表した報告によると、2017年の中国の音楽産業の規模は3470億9400万元に達した。
中国の音楽産業は騰訊やアリババなどの本土インターネット大手から手厚い資金援助を受け、これらのIT企業はアジアと増加し続ける中産階層の聴衆を引きつける力を持っている。例えば、騰訊は2018年に他社と共同で男性グループを結成し、リアルショーを通して女性グループを選抜した。1億人以上のアクティブユーザーを有する中国のIT大手は、常にポップミュージックの現象を生み出せる影響力を持っている。
上海出身のある香港女性歌手は、『フォーブス』の「世界の30歳以下の潜在力を持つ人物(音楽業界)」にアジアから唯一選ばれた女性アーティストである。無限の可能性を秘めた中国のポップ歌手たちにとって、世界のステージの幕は上がったばかりである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年3月26日