3月3日、ドローンで撮影した銅板屯の春の風景
広西チワン族自治区の山奥にある融安県東起郷崖脚村銅板屯はかつて「空の巣村」で、6人のお年寄りしか住んでいない時期もあった。村に入る道路は険しく、土地は荒れ、畑に雑草が生い茂り、村全体が貧困にもがき、人口が流出し、消滅寸前となっていた。
故郷が貧しく、衰退していくことに銅板屯の人たちは心を痛めていた。2012年の春節ご、20年以上出稼ぎ労働をしていた龍革雄さん、龍飛聯さん、龍飛振さんら従兄弟は村に残ることを決め、「故郷救済計画」を開始した。彼らは働いて貯めた58万元を準備資金にして「融安県銅板高山果物農民専門合作社」を設立し、500ムー以上の土地でスモモとブドウを栽培し、特徴的な観光を発展させた。
地元政府も「故郷救済計画」を支援した。長年にわたる貧困脱却と生態農村建設の取り組みにおいて、銅板屯は政府から1000万元近くの資金援助を得た。村に入る道路、観光道路、ドリップ灌漑工事、観光客サービスセンター、飲用水プロジェクト、公衆トイレ、駐車場などのインフラが整い、村民が開設した10軒以上のアグリテイメント施設がオープンし、銅板屯は大きな変化を遂げた。
7年にわたる「救済計画」の効果が現れ、銅板屯は2018年に貧困脱却を実現し、100年の歴史を有する村は生気を取り戻し、有名な「広西郷土特色モデル村」となり、毎年多くの観光客が訪れている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年4月22日