ペットが「スマートホーム時代」に邁進
ペットが人々の心を癒すようになり、猫や犬に輸入のペットフードやおもちゃ、さらには「ハイテク」のペット用品を与える人が増えている。親の世代と比べて、若者はペットにお金をかけるようになっている。
ペットの飼い主から支持を得るため、各大手ブランドは策を講じている。今年初め、電気自動車メーカーのテスラは車内の温度を自動調節できる「ドッグモード」を発表した。「ドッグモード」はペットを連れて出かける人向けに開発されたもので、窓を閉めた時に車内のスマートシステムがエアコンを自動調節し、車内温度を21度の快適な状態に保ち、高温下でのペットの安全を保証する。
そのほか、テスラはセンターディスプレイに車内温度と「心配しないでください。エアコンがついています。飼い主はすぐに戻ってきます」の文字を表示し、心優しい通行人が心配しないようにした。
車内で猫のストレスを緩和するため、カナダのキャットフードメーカーのWhiskasは放送局を設置した。鳥の鳴き声、猫が気持ちいい時やリラックスした時に発する「ゴロゴロ」という音など、猫の気持ちを落ち着かせる音楽を流す。病院に行くときや外出時に音楽を流せば、猫に安心感を与えるだけでなく、飼い主の負担軽減にもなる。
『2018年中国ペット業界白書』によると、中国ペット消費市場の規模は1708億元で前年比27%増加し、2020年には2000億元に達する見通し。ペットを飼う人の数は、2018年に中国都市部で7355万人に達した。うち80年代生まれと90年代生まれは75%を占める。
猫と犬の両方を飼う小雪さんの家には猫の立体遊具とトイレ、犬用ベッド、各種のおもちゃがあちこちにあり、普段与えるペットフードとおやつ、さらに定期的に行う虫ケア、入浴も加えると、毎月の出費は5000元以上で、給料の半分を占める。