中国はこれまでと異なる園芸展の最後の準備を進めている。この園芸展は同類の展覧会の中で最大規模と言われるだけでなく、中国の国際地位の向上も期待されている。
今回の世界園芸博覧会は中国で今年開かれる外交活動の重要な一部である。中国は数日前に青島で観艦式を行い、第2回「一帯一路」国際協力ハイレベルフォーラムが27日に北京で閉幕したばかりである。
北京世界園芸博覧会の面積はニューヨークのセントラルパーク3つ分に相当し、110以上の国と地域、国際機関が参加する。11カ国の指導者と特使が出席し、パフォーマンスを見学する。5カ月にわたる世界園芸博覧会の北京市中心部から数十キロ離れた延慶区で開催され、中国内外から1600万人が訪れる見込み。2022年北京冬季オリンピックの一部競技も同地区で開催される。広大な世界園芸博覧会パークに80以上の展示館と建築物がある。
今回の北京世界園芸博覧会は、政府の汚染対策の取り組みに同調するという強いエコ意識を反映するだけでなく、中国の濃厚な伝統的雰囲気も感じさせている。世界園芸博覧会は数千年の歴史を有する中国の園芸を展示する。
第1回世界園芸博覧会は1960年に開催され、その後にヨーロッパとアジア、北米の各地で20回以上開かれた。中国の都市が開催するのは2回目で、1回目は昆明で開催された。北京世界園芸博覧会オランダ館の責任者でベテラン景観デザイナーのニック・ルーセン氏は昆明世界園芸博覧会に参加した。彼は、「北京世界園芸博覧会は昆明と全く異なり、(当時と比べて)大きく進展し、非常に深い印象を覚えた。中国の発展を自分の目で見ることができて面白い」と述べた。
次の世界園芸博覧会はオランダで開催されるが、規模は北京のわずか16分の1になる。ルーセン氏は、「このようなプロジェクトは開催国に長期的な利益をもたらす」と話した。北京世界園芸博覧会で建設された一部の展示館は2022年北京冬季オリンピックの競技場になり、一部は緑地として残る。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年4月28日