連休中に観光地が大混雑、今後の対策は?

連休中に観光地が大混雑、今後の対策は?。

タグ:連休 観光地

発信時間:2019-05-05 14:04:05 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 4日に延長された5月1日のメーデーに伴う連休中、多くの観光客から国内の観光地が混雑していると苦情が上がったが、実際に次のような数字が記録されている。国内観光客数は13.7%増の延べ1億9500万人で、観光収入は16.1%増の1176億7000万元にのぼった。


 親子、学習、両親の付き添いといった家族旅行、高速鉄道旅行、マイカー旅行、農村旅行が注目された。文化、レジャー、外食、宿泊、交通などの消費を力強くけん引し、経済発展の自信を深めた。各地の連休中の観光市場はほぼ安定し秩序を維持し、重大安全事故が発生しなかった。文明的な観光、グリーンな外出が多くの人の共通認識になり、予定の目標を全面的に達成した。


 成績を認めると同時に、観光地や歴史文化街区が混雑し、観光の体験が損なわれたという多くの観光客及びメディアからの意見に注目する必要もある。


 中国は大衆観光の初級段階から中級段階への過渡期にある。国民の観光意識の向上に伴い、外出し観光する人が増えている。近い将来、レジャーではなく観光・旅行が大衆観光時代の基本的な需要、基礎的な市場になる。また高速鉄道、高速道路、航空などのインフラの整備に伴い、より便利かつスムーズに移動できるようになる。広い世界を自由に旅することが、夢から現実になろうとしている。


 多くの人が遠くから北京市を訪れるが、彼らに天安門、長城、故宮に来るなとは言えないだろう。予約や人数制限の措置を講じても、この基礎的な需要は存在する。14億人弱の大国で、1人あたり毎年4回旅行するならば、人々がリーズナブルな価格で楽しく、安心して旅行できるようにするにはどうするべきだろうか。これは世界の観光業の発展の歴史にない発展中の難題であり、解消するため頭を絞る必要がある。


 長期的に見ると、まずは祝日・休暇制度の改善という人々の差し迫った需要に対応するべきだ。国は力強い措置により有給休暇制度を実施する必要がある。


 次に現実的に見ると、都市部の観光目的地の管理者は「時間で空間を手にする」という発想を持ち、夜間旅行及び夜間消費の発展に力を入れるべきだ。重点観光地の営業時間、博物館、図書館、科学技術館などの文化的な場の閉館時間を延長する。当然ながらそのためには、財政・税収・人材などの部門が、企業・事業単位の残業費などの問題を統一的に検討する必要がある。ただしこのようにしなければ、短期間内に観光客を効果的に分散させることは困難だ。


 それから、主流メディア、ネットメディア、旅行サービス業者はその他の穴場に目を向けるべきだ。観光行政主管部門も発展理念と管理手段で時代の流れに乗り、参入のハードルの管理を新時代の観光ガバナンスの重点とするべきだ。AAAAA級、五つ星、国家級観光・レジャーエリアなどの概念を一方的に求め、人為的に希少価値を高め人々の心を煽るべきではない。祖国のすべての土地が美しく、どんな時であっても忘れがたいはずなのだから。(筆者・戴斌 中国観光研究院院長)。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年5月5日

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