江蘇省汜光湖　住民に奉仕する「農民警察」

　5月5日、警察を出発する前に警備用装備を整理する李樹干さん。「李さんが来た、顔を立てるように」。汜光湖では住民の間に小さないざこざが発生しても、李樹干さんが現れると住民らはこのように言い、すぐに解決される。汜光湖はもとは江蘇省揚州市宝応県の郷で、李樹干さんは28年にわたりこの地域を守ってきた。コミュニティ人民警察である李樹干さんは、平安は公安活動の「基礎」だと肝に銘じている。彼は「汜光湖で発生した刑事事件は、大小に関わらず全力で解決する」と心に決めている。汜光湖を守るため、彼は村はずれ、市場、商店などの人が密集する場所に警察連絡所、治安情報所を設置し、「夕陽紅」巡回チームを結成した。28年にわたり、汜光湖警務区では重大な悪質事件は一度も発生しておらず、管轄区の刑事事件発生率は市内で最も低く、李樹干さんは重要な存在となっている。李樹干さんは住民の矛盾をうまく解決する。「矛盾解決の方法は多くあるが、道理は1つしかない。良心を正し、公正に処理すれば、住民は聞いてくれる」と話す。農家出身の李樹干さんは、部隊を引退して人民警察になったが、農業もしており、住民から「農民警察」と呼ばれている。李樹干さんは常に村民のことを気にかけ、28年間、「業務外」のこともし、必要とされればすぐに駆けつけている。ここ3年で、李樹干さんが住民の代わりに行った手続きは900件に上り、証明書を6000件届けた。平安を守り、矛盾を解決し、住民に奉仕する李樹干さんは汜光湖で信頼されるようになった。2014年、李樹干さんは公安部の全国公安機関群衆作業先進代表10人の1人に選ばれた。また、全国部署雷鋒に学ぶ模範兵、全国公安システム二級英雄模範などの称号も取得した。

「中国網日本語版（チャイナネット）」　2019年5月7日