育児をサポートする男性養育師

    寧陝県の県政府所在地にある城南養育センターで、保護者と幼児のコミュニケーションをサポートする養育師の岳友林さん（5月11日）。2018年上半期、秦岭の奥地にある陝西省寧陝県は県全域で「養育未来」プロジェクトをスタートし、0～3歳の子供向けに無料で早期教育を提供し、保護者の育児講座を行い、貧困地区の子供たちの成長をサポートしている。寧陝県は26カ所の「養育センター」を設立し、岳友林さんは唯一の男性養育師である。寧陝県の男性の多くは出稼ぎに行くが、出稼ぎ労働の経験がない岳友林さんは少し変わった夫と父親だと自負する。妻が町の小学校で教員をし仕事が忙しいため、岳友林さんは育児の多くを負担している。10年前に娘が生まれてから、彼は「専業パパ」となり、常に帰宅して子供の世話ができるように県政府所在地に家電修理店を開いた。息子が生まれてから、県内の養育センターの養育師の募集広告を目にし、全ての条件を満たしていたため心が動き、この仕事をすることで子供のことをより理解できると感じた。筆記試験と面接に合格し、彼は養育師になり、養育センターで育児サポートをしている。女性が中心の保護者たちを前に、岳友林さんは信頼されないという経験もした。親近感を持ってもらうため、彼は毎日ひげをきれいにそり、自宅で読み聞かせや携帯電話のアプリを使って読み聞かせの練習をした。今では養育センターの普及に伴い、保護者の育児概念も変化し始め、児童の早期教育の重要性を認識するようになっている。岳友林さんは、「より多くの保護者に一緒に過ごすことの大切さを知ってもらい、男性も育児ができ、父親の愛で子供の成長を支えられるようにしたい」と話した。

「中国網日本語版（チャイナネット）」　2019年5月15日