韓国サッカー協会は15日、韓国がアジアサッカー連盟(AFC)に対して、2023アジアカップの誘致を撤回する書簡を送ったと発表した。これにより誘致国は中国のみとなった。
韓国サッカー協会は声明文の中で、同協会の関係者の話として「韓国サッカー協会は2023アジアカップと2023FIFA女子ワールドカップのうち、後者に専念することを最終決定した」とした。また「FIFAと韓国政府は、韓国と朝鮮による2023FIFA女子ワールドカップの共催を積極的に支持する」と表明した。
これは韓国のAFCにおける、最近では2回目の「挫折」だ。先月クアラルンプールで行われたAFC総会において、国家体育総局副局長、中国サッカー協会党委書記の杜兆才氏がFIFA理事に選ばれた。杜氏は当選後、参加を予定していたAFC副会長選への出馬を撤回した。モンゴルのガンバータル氏が韓国の鄭夢奎・元副会長に大差をつけ、東アジア副会長に当選した。
AFCは2016年に、中国、韓国、タイ、インドネシアの4カ国による2023アジアカップの誘致を正式に確認した。その後インドネシアとタイが誘致を撤回した。韓国の撤回により、中国が唯一の誘致国になった。
アジアカップはAFCが主催する、アジアで最もレベルが高く、影響力が最も大きく、アジアで最も価値あるサッカー大会で、4年毎に開催されている。中国は2004年に第13回アジアカップを開催しており、開催の豊富な経験を持つ。
業界内では、中国が開催権を獲得することで、サッカーの改革と発展を推進し、中国のサッカー発展の熱意を強め気運を高めることができるとされている。またサッカー発展のソフト・ハード環境を強化し、サッカーのレベルを高め、サッカーというスポーツの普及と発展を推進できる。さらに今回の誘致が成功すれば、経済・社会の発展及び都市建設を推進し、中国の国際的な影響力と文化のソフトパワーを強化できる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年5月16日