路線バスの電動化、中国が米国に大差をつける=米誌

路線バスの電動化、中国が米国に大差をつける=米誌。ブルックリンのディカルブで、静かすぎて驚くほどの路線バスがゆっくりと走行していた。そのバスは他の路線バスよりも新しいように見えた…

タグ:路線 バス 電動化 化石 燃料

発信時間:2019-05-20 14:56:08 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 ブルックリンのディカルブで、静かすぎて驚くほどの路線バスがゆっくりと走行していた。そのバスは他の路線バスよりも新しいように見えた。ラッシュ時の乗客は、これが米国の数少ないEV路線バスの一つであることに気づいていなかったようだ。正確に言うならば、昨年の全米の台数はわずか300台だった。米Transport Topics誌(電子版)が伝えた。


 しかし中国ではEVバスなど珍しくもない。昨年末現在、世界の約42万5000台のEVバスのうち、42万1000台が中国のものとなっている。ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンス(BNEF)のデータによると、世界のEVバスの数は昨年、約32%増加した。うち圧倒的多数が中国で、欧州は2250台のみ。BNEFはまた、中国のEVバスは2025年に60万台以上に激増するが、米国はまだ5000台未満と予測した。


 中国は典型的なトップダウン型の戦略により、車両電動化の目標を達成しようとしている。関連要求を制定し全国に通達し、製造メーカーに補助金を支給し、各地に競争政策を打ち出すよう促している。BNEFは、中国の路線バスの電動化率は、昨年末現在18%に達すると見積もった。


 路線バスの電動化はなぜこれほど重要なのだろうか。小型乗用車と比べると、バスは大型でほぼ常に走行中であるため、燃料車であれば大量の温室効果ガスを排出することになる。BNEFは、1000台のEVバスが1日走行するだけで、ディーゼルオイルの使用を500バレル減らすことができると見積もった。


 中国は2009年、急速な都市化に対応すると同時に化石燃料の輸入を削減する戦略の一環として、路線バスの優先的な電動化を開始した。その後の一連の総合的な政策、監督管理規定、補助金が中国で速やかに打ち出され、新たな業界が形成された。これらの措置は10年後、大きな成果を手にした。中国はEV分野ではるか先を行く世界最大の単一市場だ。深セン市は世界のEVバスのリーダーになっており、北京市、上海市、杭州市などその他の都市が後を追っている。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年5月20日

 

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