空港のセキュリティチェックから搭乗までの「顔認証」が全国展開される。中国科学院重慶研究院が5月20日に明かした情報によると、中国科学院と中国民航管理幹部学院は、実験室の建設における連携強化に関する協定に調印した。同院が進める中国科学院重点プロジェクト「空港セキュリティチェックのスマート認証システム」は空港の全手続きの顔認証を実現し、近く全国展開される。
中国科学院重慶研究院スマート安全技術センターの石宇主任によると、同センターが進める中国科学院弘光特別プロジェクト「空港セキュリティチェックのスマート認証システム」は全手続きの顔認証を実現した。最新研究成果「人工補助検証スマートセキュリティシステム」は2枚扉で、セキュリティゲートの代わりに使用できる。1枚目の扉で搭乗情報を確認し、2枚目で身分照合を行い、旅行者は身分証明を一度提示するだけでよい。通過後、セキュリティゲートの身分再確認、搭乗口の旅客情報再確認も「顔認証」で行える。全手続きに搭乗券とQRコードは必要なく、顔写真をセキュリティコードに直接デジタル化する。
同システムは内モンゴル自治区のフフホト白塔国際空港で実用化され、試験導入期間にセキュリティゲート前の顔認証による通過時間は1人あたり平均6秒以内だった。セキュリティゲートの顔認証再確認作業は児童1人でも実現し、全旅行者が「顔認証」で搭乗できる。同システムはセキュリティチェックを人工から人工補助に変え、全国初として民航局からも正式に許可されている。統計によると、同システムの導入により、白塔空港の年間コストは500~600万元削減できる。
空港のセキュリティチェックのスマート認証システムはチェック担当者の作業状態管理システム、人・荷物対応システム、動態抜き取り検査システムも含む、これらのシステムを連動させることで、空港のセキュリティチェックから搭乗までの全シーン「顔認証」を実現する。協定の調印に伴い、各成果が実用化され、全国展開され、まずは太原空港、広州白雲空港、張家口に導入される。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年5月24日