時速600キロの中国リニアが登場

時速600キロの中国リニアが登場。

タグ:時速600キロ 中国リニア

発信時間:2019-05-24 14:03:28 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 「中国の速度」が再び更新された。シンガポール華字紙『聯合早報』の23日の報道によると、時速600キロの中国の高速リニア試験車が同日、青島市でラインオフした。これは中国の高速リニア技術分野における重大な飛躍を意味する。近年、中国の高速地上交通輸送分野での飛躍は関心を集め、今回の高速リニア試験車の公開も注目されている。

 

 高速リニアは速度と安全性が高い、騒音と振動が小さい、輸送量が大きい、時間が正確、整備作業が少ないなどのメリットがある。ロシアのスプートニクは23日、中国の高速鉄道の最高時速は350キロ、航空機の巡航時速は800~900キロであるため、時速600キロの高速リニアは高速鉄道と航空機の間の速度の空白を埋めると論じた。記事によると、磁気浮上技術により列車と軌道システムの間に一切接触と摩擦が生じないため、列車は高速を維持できる。中国の高速リニアは「レールを包む」という方式で運行し、脱線のリスクがない。牽引電力システムを地面に設置し、区間を分けて電力を供給し、同一区間で1本しか運行しないため追突のリスクもない。

 

 高速リニアは世界最高レベルの軌道交通技術の1つで、多くの先進国も長年にわたり研究開発を続け、高速リナ線などの検証線を建設している。2015年、日本の高速リニアが実験線で最高時速の603キロを記録した。ロシアメディアは、中国は近年、高速列車プロジェクトに多額を投資し、2017年の中国の高速鉄道総延長は2万5000キロに達したと伝えた。中国の計画によると、時速600キロの高速リニア試験車は2020年に完成し、2021年に実験線でシステムテストを実施する。

 

 高速リニアの課題責任者・中車四方股フェン公司副総エンジニアの丁叁叁氏は、実際の移動時間で計算した場合、1500キロの長距離範囲において、高速リニアは最速の乗り物だと話した。北京から上海までを例に挙げると、出発前の待ち時間を合わせた場合、飛行機の所要時間は4時間半、高速鉄道は5時間半だが、高速リニアはわずか3時間半である。また、高速リニアは「起動と停止が速い」という技術の利点もあり、速度面の優位性を発揮し、中短距離の旅客輸送に適している。大都市の通勤または都市群内の隣接都市への移動に利用でき、通勤効率を大幅に上げ、都市群の「一体化」と「同城化」を促進する。実現可能で最高速度の地上交通手段として、高速リニアは長距離輸送において大型中枢都市間または都市群間に高速の「通路」を形成する。

 

 中国はリニア分野で豊富な経験を蓄積している。中国が自主的知的財産権を有する最初の中低速リニア線である長沙リニアは運営開始から3年になり、旅客輸送量は延べ916万5400人に達した。設計時速200キロの無人運転リニアも開発中で、2020年初めに完成予定。これは世界の同速度レベルのリニアシステムの空白を埋める。



「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年5月24日


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