パスワード法草案が25日、第13期全国人民代表大会常務委員会第11回会議で審議された。法制化を通してパスワード管理の科学化、規範化、法治化レベルを引き上げ、中国のパスワード事業の安定かつ健全な発展を促すことが狙い。
パスワード作業は国の安全に直接関わる。国家パスワード管理局の李兆宗局長は会議で、「パスワードは中国の革命、建設、改革の各歴史時期において代わりのきかない重要な役割を果たしてきた。パスワード作業は多くの新たなチャンスと試練に直面し、より複雑な保障と管理の任務を担っており、パスワード分野の総合的で基礎となる法律を作成する必要がある」と紹介した。
草案は、パスワードをコアパスワード、普通パスワード、商用パスワードに分け、分類管理することを明記。コアパスワードと普通パスワードは国家秘密情報の保護に使用し、国家秘密に属し、パスワード管理部門が法に基づいて厳格に統一管理する。商用パスワードは国家秘密に属さない情報の保護にしようし、公民、法人、その他の組織が法に基づいて商用パスワード保護ネットワークと情報セキュリティを使用できる。
職能転換と「放管服改革」(行政のスリム化と権限委譲、緩和と管理の結合、サービスの最適化)の要求を実行し、商用パスワード産業の発展を規範化・促進するため、草案は商用パスワードの主な制度を規定した。国家による商用パスワード技術の研究開発と応用の奨励、商用パスワード市場体系の健全化、商用パスワード産業発展の奨励と促進を含む。また、商用パスワードの標準化制度を規定し、商用パスワード検測認証制度を構築し、事業部門の商用パスワード検測認証への自主的な協力を奨励する。
パスワード発展促進と保障措置について、草案は、国家はパスワード科学技術研究、交流、法に基づくパスワード知的財産権の保護を奨励し、パスワード科学技術の進歩と革新を促進し、パスワード作業表彰制度を構築し、パスワード宣伝教育を強化すると規定。また草案は、一切の組織および個人による他人のパスワード情報またはパスワード保障システムの摂取または不法侵入、およびパスワードを利用したい法犯罪活動を禁止し、相応の法的責任についても規定した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年6月30日