7月4日、交城県天寧鎮の展示ホールで、完成した 堆綾工芸品をチェックする解愛英さんと張姣麗さん(右)
絹綾を芸術的な「堆繍」という手法で柔らかい立体感を出すこの工芸品は、山西省呂梁市交城県の伝統の堆綾芸術である。2017年、伝統の堆綾芸術は山西省第5陣省級無形文化遺産代表プロジェクトに選ばれた。
60歳の解愛英さんは交城県の伝統の堆綾芸術の市級無形文化遺産代表伝承人である。幼い頃に母親から堆綾技術を学んだ彼女は、高校卒業後に堆綾芸術の創作を開始した。各種のコンテストに参加し、賞を獲得し、その作品は深セン国際文化産業博覧会にも展示された。2007年、解愛英さんは交城県天寧鎮に旺英手工芸スタジオを開設した。
解愛英さんの娘の張姣麗さんは幼い頃から堆綾芸術に触れている。大学卒業後、母親に説得され、観光管理を学んだ彼女は清華大学美術学院で伝統工芸美術と現代設計を学び、伝統の堆綾芸術に新たなインスピレーションをもたらしている。2010年、張姣麗さんは交城県に戻り、母親とともに堆綾芸術を創作している。
母娘2人の創作思考は異なる。張姣麗さんは、「母親の作品は華麗で花や鳥を題材にしたものが多い。私は若者の嗜好に合うように、現代的な要素を伝統の交城堆綾に取り入れている」と話した。
2012年、解愛英さんと張姣麗さんのスタジオに加え、交城県旺英堆綾芸術有限公司を設立し、受講者は100人を超えた。また、2人は無形文化遺産に関する学校行事、芸術貧困脱却研修などのプロジェクトにも積極的に参加し、多くの人に堆綾芸術を広め、伝えている。
交城堆綾という伝統の無形文化遺産を保護、伝承、革新することは母娘2人の共通の夢である。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年7月5日