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japanese.china.org.cn |09. 07. 2019

「善人」から受け継いだボランティアチーム 高齢者に無料で散髪

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(社会)(1)好人不“消失”

    臨海市の介護施設で高齢者の髪を切る呉元渺愛心サービスチームのボランティア。呉元渺さんは隅に座って彼らの様子を静かに見守っている(6月27日)。浙江省臨海市出身の呉元渺さんは元美容師で、起業当初に週1日、高齢者、障害者、軍人に無料で散髪するというルールを作り、17年間で延べ6万人以上に奉仕した。全国五一労働賞、「中国善人」などの栄誉を獲得したが、思いがけず病気を患った。2008年、呉元渺さんは脳の病気を患い、手足を思うように動かせず、病院を何軒も回ったが、状況は悪化した。2014年、呉元渺さんは理髪店の経営と公益事業を継続できなくなり、「北京で発展する」と周囲に伝えて姿を消した。実は、呉元渺さんは生活していた臨海しの下町の鹿城地区を離れておらず、常連客の張海林さんと朱丹丹さん夫妻のところにいた。夫妻は彼の治療と生活の世話をしていた。張海林さんは、「呉さんはいい人。このようにするのは当然だと思う」と話す。病気は治療が難しく、呉元渺さんは貯金を使い果たし、朱丹丹さんも世話をするために仕事を辞め、張海林さんだけが派出所の補助警官をしていた。2016年、コミュニティ幹部は「姿を消した」この善人を見つけ、コミュニティ、総工会、政府各級が呉元渺さん支援活動を開始した。寄付、補助、病院送迎など、呉元渺さんは社会から配慮を受けた。また、20人以上からなるボランティアチームが呉元渺さんの事業を受け継ぎ、月2回、コミュニティに行き無料で散髪を行なっている。「サービスチームに人をいたわる心を持ち続けてもらいたい」と、車椅子に座った呉元渺さんは震えた声で言った。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年7月9日

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