人が眠る理由とは 適切な答えはまだ見つからず

人が眠る理由とは 適切な答えはまだ見つからず。

タグ:睡眠

発信時間:2019-07-19 14:26:57 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

 スタンフォード大学医学院研究チームはこのほど、学術誌『ネイチャー』で、「ゼブラフィッシュの睡眠時の神経活動の特徴は人類と似ている」とする論文を発表した。これは、睡眠活動は少なくとも4億5000万年前に進化し、地球上の動物は全てまだ海中で生活していたことを意味する。


 食事と睡眠は人間が毎日することだが、人がどうして寝るのかを考えたことはない。これは極めて単純な問題だが、その答えは想像以上に複雑である。長年にわたり、科学者は多くの推測と予想で人間が毎晩眠る理由を解釈してきたが、統一した適切な答えはない。


睡眠はエネルギー保存のため?


 寝る理由の推測の中で比較的有名なのは、「エネルギー保存説」である。この観点は、睡眠は単なるエネルギー保存のためというもの。睡眠心理学基礎研究を長期行う国家「万人計画」の青年逸材で、西南大学睡眠神経映像センター主任の雷旭教授によると、1975年、米国の神経科学者のバーグ氏は、睡眠は基礎代謝率を下げてエネルギーを保存し、昼間に失ったエネルギーを回復させるためだという説を唱えた。動物もノンレム睡眠から冬眠状態に入る。ノンレム睡眠の特徴は人間の睡眠とよく似ており、睡眠と冬眠現象には「エネルギー保存」という共通の目的がある。しかし現在、この観点に反対する声が高まっており、睡眠は5~10%、最大15%のエネルギーを消費し、消費するエネルギーは非常に限られ、回復と保養説は大雑把で単純すぎるとみられている。


 確かに、睡眠はエネルギーを消費し、これは生きるのに必死な動物と原始人にとって生命に関わる。食物が乏しい季節、動物たちは睡眠時間を延ばし、冬眠してエネルギーを保存したりする。しかし、進化するにつれ、一部の動物は腹を満たすために一日中奔走しなくなった。人間がそうである。人間は一晩眠ると約110キロカロリーのエネルギーを消費すると言われており、これはホットドッグ1つのカロリーに相当する。では、人間は毎日ホットドッグを1つ食べたら眠らなくてもいいのだろうか。その答えは当然、ノーである。これは、エネルギー消費を助ける以外に、睡眠が人間にとって重要な意味があることを示す。


睡眠は記憶力を高めるため?

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