若者が好む「深夜食堂」 重要なのは消費だけではない

若者が好む「深夜食堂」 重要なのは消費だけではない。

タグ:深夜食堂

発信時間:2019-07-19 15:31:31 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

 無口な経営者、数人の常連客、夜中の街中の明るい場所。このような「深夜食堂」は豪華ではなく、商品はそれほど上品でなく、価格は高くないが、夜中に腹を満たすことができ、残業後にお腹がすいた若者は温かい料理とスープを味わうことができる。


 多くの都市が「夜間経済」に取り組み、「深夜食堂」「深夜書店」「深夜映画館」に新しい発展のチャンスを与え、夜間消費ニーズを満たしている。


 都市部の若い消費者は朝から夜遅くまで働くという生活スタイルに別れを告げている。仕事が忙しく、時間が少なく、深夜にしか発散できず、「深夜に生活を求める」ことは若者に共通する選択肢となっている。


 統計によると、北京・上海・広州・深センなどの一線都市において、夜間消費の比率は丸一日の消費の50%を占める。昼間に消費する時間がない人たちは、夜の様々な「遊び方」を見つけている。夜間経済は泥酔や徹夜などの良くない嗜みだけではなく、若者のナイトライフは健全と言える。例えば、都市部で流行している夜のランニングや読書などは巨大な消費ニーズをもたらし、若者の素晴らしい生活の追求方法となっている。


 夜間消費の主力軍は若者であり、彼らがどのような消費を必要とするかは、各大都市が「夜間経済」の発展において重視すべき点である。思い込みだけで、盲目的に店を明るくすれば、気候風土に合わず、市場で冷遇さらには排斥される可能性もある。


 夜間経済は貪欲になってはいけない。夜間経済と言えば、多くの人が大型デパート、ショッピングモールの夜間の営業時間延長を思いつくだろう。総合商業施設は「ワンストップ式」のショッピングニーズを満たすが、夜間消費には鮮明な構造があり、全店の夜間の営業時間を延長することは非現実的で、市場規律にも合わない。また、総合商業施設の数は限られており、近所で解決できるという夜間消費ニーズを満たすことも難しい。


 24時間営業のコンビニは夜間経済の代表だが、一線都市や二線都市などの大都市でも、24時間営業のコンビニの発展状況が全部同じというわけではない。ある都市の中心部はすぐにコンビニが見つかるが、少し歩かないと見つからない都市もある。気候や南北の消費習慣の差などが原因という分析もあるが、都市管理政策も夜間経済の便利性に大きく影響する。


 夜間経済を発展させるには、店が小さくてもブランド意識を確立しなければいけない。湖北省武漢市などの夜食文化が繁栄している地域では、年配女性が経営する串焼き店が繁盛している。店ができて数十年になり、噂を聞きつけて来た人たちは油の乗った串焼きを食べるために1時間待つ。このような小さな店のブランドは有名になるとは限らず、大量のブランド展開と広告投下も難しく、近所から認められ、周辺の住宅地の看板にならなければいけない。

1  2  >  


TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
中国網アプリをダウンロード

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで