ライオン・キングとジャングル大帝

ライオン・キングとジャングル大帝。

タグ:ライオン・キング ジャングル大帝

発信時間:2019-07-21 09:30:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 ジャングル大帝は日本の漫画の巨匠、手塚治虫の代表作だ。「暗黒大陸」のアフリカで、「ジャングルの王」である白ライオンのパンジャが、人間に捕まった妻を助けようとし銃殺される。それから間もなく、息子のレオが誕生する。人間に育てられ大きくなったレオは勇敢な父の性格を受け継ぎ、幾多もの苦難を乗り越え故郷に帰り、ジャングル大帝になる。漫画は数世代の王の交代、自然界の不思議な景観、それから人類と動物と自然の複雑な関係を描いた。


 レオは日本で老若男女に知られたアニメキャラだ。1965年に放映された、全52話のアニメ版のジャングル大帝は、日本初のテレビ用カラーアニメだ。アニメはアフリカ大陸の美しい風景を活き活きと再現。「命の大切さ」をテーマとする本作は、アニメ界の一里塚的な作品だ。


 ライオン・キングのストーリーは、ジャングル大帝のダイジェスト版だ。ジャングル大帝のストーリーは群れの中の権力闘争とは関係がなく、漫画は人類の自然への略奪から始まる。レオの父パンジャは森の命の守護者であり、人類の檻に閉じ込められた妻を救い出すことができず、豪雨のなかハンターの銃によって命を落とす。レオの母は海上でレオを産み落とすが、すぐに大時化になり船と共に海に沈む。孤独なレオは海を漂い、九死に一生を得る。レオの成長は「自己否定から責任感の形成へ」というアメリカ式の美談ではない。レオは苦しみもがき生きようとし、善良なる抵抗者になる。弱肉強食というダーウィンの法則に歯向かう。


 ジャングル大帝は手塚作品の中で、『鉄腕アトム』『ブラックジャック』『海のトリトン』『どろろ』などと並び有名だ。手塚治虫は当初「古典ハリウッド」時代の映画の絵コンテの特色を参考にし、アニメの表現方法と表現力を豊かにした。手塚は多産で旺盛な創作力により、日本のアニメ・漫画産業の発展を促し、これを「国民文化」にした。彼は後輩から「漫画の神様」と讃えられている。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年7月21日

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