全業態のゴミ分別、新しい習慣の新しい選択

全業態のゴミ分別、新しい習慣の新しい選択。

タグ:ゴミ分別  上海市生活ゴミ管理条例

発信時間:2019-07-21 10:10:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 「上海市生活ゴミ管理条例」(以下「条例」)が正式に施行されてから2週間余りになるが、この新たな習慣を受け入れる市民が増えている。ところが一部のゴミ分別PR担当者は、出前やネット通販などのゴミ発生源が存在することから、生産・消費のすべての部分でゴミの発生を極力減らすべきと報告している。ゴミ分別の目的はゴミの減少だ。モノがゴミになる前には、生産、輸送、消費などの各サイクルを踏まえている。減量は発生源から着手することを意味する。これはゴミ生産チェーン全体の変化だ。


 こうして「全業態ゴミ分別」の概念が誕生した。ゴミ箱の前に立つ時に明確に区別するほか、消費者と生産者はゴミ箱から遠く見える場所においても、ゴミ分別の意識を養わなければならない。


 条例の施行から半月以上になるが、密かに変化が生じている。


 条例施行後、出前市場に変化が生じた。最も顕著な変化は、使い捨て食器の使用量の減少だ。新規定の実施から1週間後、フードデリバリーサービスの「餓了麼」で、「食器は必要ない」が選ばれる件数が前年同期比で204%も増加した。


 使い空いて食器の減量効果により、フードデリバリーサービスはグリーンな食器の普及への自信を深めている。美団点評の関係者によると、同社は昨年上海市で100万個の分解可能な環境に優しいケースを無償提供した。今年はさらに、関連業者から「包装ソリューションプラン提供者」を募集している。より多くの包装生産企業と飲食店に、革新的かつ実用的な環境に優しい食器を模索させようとしている。料理や飲み物の種類によって包装が異なるため、生産企業と飲食店が共同参画する必要がある。無駄な包装を減らし、環境に優しい包装の普及率を高めることが最終目的だ。


 消費者からの注文に、ゴミ分別のメッセージが付されるようになった。餓了麼の統計データによると、上海地区の受注のうち4100以上のメッセージが「ゴミ分別」と関連したものであり、うち「スープは少なめに」が1078と最も多かった。「一部の消費者に理由を問い合わせたところ、飲みきれなければゴミ分別ができないためとの回答があった」


 全体的に見ると、多くの利用者の「ゴミ分別」のメッセージは、ゴミの減少を意図したものだ。例えば串焼き店は、串は無用というメッセージを受け取っている。また炊き込みご飯の店は、ご飯の量を少なめにというメッセージを受け取っている。


 物流大手・菜鳥網絡の関係者は「上海の多くの大学が包装の再利用を支持している。上海の大学の約6割(上海交通大学、東華大学、華東理工大学など)がキャンパス内に菜鳥驛駅を設置しており、その大多数がダンボール箱共有サービスを提供している。大学生は宅配便の包装の分別・リサイクルという新たな習慣に意欲的で、当社もダンボール箱共有駅という手段を住宅地や工業団地に広める自信を深めている」と話した。


 情報によると、菜鳥は宅配業者と協力し、全国の営業店及び菜鳥驛駅で5万個のグリーン回収ケースを新設し、さらに紙とビニールの分離機能を追加する計画を立てている。宅配便の包装内のビニール充填物も循環利用できるようにし、消費者の分別・回収の習慣を養う。


 宅配業者も包装時のゴミ減量を重視している。ネット通販大手・京東商城の物流事業担当者は「消費者が現在受け取っている宅配便の箱の大きさは、商品の数や全体的な体積で決まっている。大きな箱に小さな商品を詰めることが減っている。この変化は包装時のごみ減量によるものだ。技術的手段により、機械を使い商品のサイズに合った包装を行っている」と説明した。


 宅配便の包装には大量のテープが使用されるが、宅配業者も新たな解決策を検討している。一部の業者は梱包の際にテープを使う必要がまったくないダンボールを開発した。別の業者は幅6センチのテープを4.5センチのものに変えている。この幅の狭いテープを普及させれば、毎年削減できるゴミの量にも期待できる。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年7月21日


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