7月25日、足環作業中に見つかったヒガシシナアジサシと見られる雛
7月24日から26日にかけて、浙江自然博物館と韭山列島国家級自然保護区管理局は中米の海鳥研究学者とボランティア34人を集め、韭山列島でヒガシシナアジサシの雛に足環をつける作業を行なった。これはヒガシシナアジサシの移動状況を知り、個体群、特にヒガシシナアジサシ保護作業に根拠を提供することを目的としている。
ヒガシシナアジサシは海鳥の一種で、数が少なく行動が謎に包まれていることから「神話の鳥」と称される。1861年にインドネシアで初めて発見され、1940年代以降に一時消失し、多くの鳥類専門家から絶滅の可能性があると見られていた。60年以上がたち、この海鳥は福建省と浙江省で再び見つかった。当時の世界の生息数は50羽以下と見られ、国際自然保護連合(IUCN)とバードライフ・インターナショナルの極度に絶滅のおそれのある種に指定されている。
近年、長年の努力により、ヒガシシナアジサシの数は増加し、現在100羽を超えると見られる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年7月26日