英メディア:中国の若者が「中古経済」支える

英メディア:中国の若者が「中古経済」支える。イギリスの『フィナンシャル・タイムズ』は7月31日、「中古市場が中国で冷遇されなくなった」という見出しの記事を掲載した…

タグ:中国 若者 中古経済

発信時間:2019-08-01 14:40:17 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 イギリスの『フィナンシャル・タイムズ』は7月31日、「中古市場が中国で冷遇されなくなった」という見出しの記事を掲載した。蕭璋さんは、「中古品への情熱を母親に理解してもらえない。母は中古品を買ったことがない」と話した。中国人にとって、中古品は「質が悪い」「貧しい」の代名詞だったが、29歳の北京市在住の蕭璋さんのように、最近は多くの若い消費者が中古経済を支えている。

 

 関連サイトに背中を押され、彼らはiPadから洋服など様々なチュコ品を売買している。中国の中古市場の売上高は2020年に1兆元に達し、2017年の2倍になる見通し。投資家はこの動向に目をつけ、自動車やブランドバッグなどを販売する中古品サイトにこぞって投資している。過去数十年の消費支出の増加は、中国に巨額の転売価値を含む巨大な中古資源があり、中古市場が急成長していることを示す。そのほか、中国の個人と地域に貧富の差があり、ある人にとっては無用なものが他人にとって宝になる可能性も高い。

 

 このような取引の多くがオンラインで行われ、利用者の60%以上が都市部住民である。彼らはアプリで使用済みのものを売買し、うち35歳以下は85%に達する。中年世代と比べて、彼らの収入は低く、中古品は「汚点」というイメージもそれほど抱いていない。

 

 このような動向は自動車市場で最も目立つ。今年上半期の中国の中古車取引台数は600万台に達し、新車販売が低下する中で前年同期比3%増を実現した。業界関係者は、10年前の中国の消費者は中古品を拒絶していたが、自動車が高級品から日常の交通手段になり、状況が変わったと話す。

 

 高級品は投資家から中国中古市場から次に受益する業種だと見られている。中国の消費者は2012年に世界最大の高級ブランド品消費層となった。中古品は中国の高級品市場のわずか3%、日本では10%となっている。ある業界関係者は、「中国の消費者は大量の高級品と流行品を買い集め、その多くがほとんど使われておらず、一度も使っていないものもある。経済状態が逼迫している若者世代は流行品の転売をより受け入れやすい」と話した。

 

 アリババのサイト「閑魚」の2018年の中古品売上高は1000億元を超えた。騰訊が支援する古本販売サイト「多抓魚」は2017年の開設以降、300万冊以上を売り上げた。中国の約7億人のスマホユーザーのうち12%が中古の携帯電話を使用している。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年8月1日

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