7月31日早朝、「留守未成年者の家」教室で英語の授業をする葉連平さん
夏休みに入り、安徽省和県烏江鎮卜陳村の「留守未成年者の家」で、92歳の元教師の葉連平さんは忙しい日々を送っている。葉連平さんは毎日午前に3時間、午後に2時間の授業をする。そのほか、児童らの教材の印刷、宿題の添削や評価などをし、予定はびっしりと詰まっている。
葉連平さんが暮らす卜陳村は和県烏江鎮中東部に位置し、村の多くの若者は出稼ぎに行っているため高齢者と子供が多く、保護者も子供の勉強を見る能力がない。2000年、元教師の葉連平さんは「留守未成年者の家」を創設し、子供たちに無料で英語を教えることを決めた。
葉連平さんに子供はおらず、妻と窮迫した生活を送り、30年以上前に建てた平屋建ての家に今も住んでいる。葉連平さんの家で寝泊まりする子供は絶えることなく、ある学生は実家が遠いため通学に不便で、葉連平さんは自分の家に彼らを住まわせ、見返りを求めずに食住の面倒を見ている。葉連平さんが援助した子供は19年で1000人を超えた。
葉連平さんは近年、地元政府と全国各地のボランティアから大々的な支持を得て、多くの栄誉と賞賛を受けている。「留守未成年者の家」の壁にはペナントと賞状がかけられ、教室の壁には「農村の永遠に消えないろうそくの光」と書かれている。これらの栄耀について、90歳を超えた葉連平さんは「ろうそくの光はとても明るく、広い範囲を照らす。私が照らせる場所は限られており、せいぜい弱い光を放つホタル程度である。現在最も足りないのは時間で、時間と競争している」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年8月2日