国家児童医学センターはこのほど、中国の児童医療衛生サービスの発展状況を発表した。統計によると、2018年時点の中国の小児科医は23万人、1000人あたりの小児科医(助手)の数は0.92人となっている。
比較すると、2018年の中国の小児科医の数は2017年の15万4000人より大幅に増加している。
国家児童医学センターの倪鑫主任は、一連の政策調整後、ここ数年で小児科医が増加傾向に入り、中国が国家衛生健康委員会の医師電子化登録システムの統計を導入し、人工での統計より正確になったためだと説明した。
倪鑫氏によると、先進国とまだ差があり、米国は1000人あたりの小児科医(助手)の数が1.5人だが、中国の児童医療の受給の矛盾は近年で大幅に改善された。2018年の中国の小児病院は228軒、小児科を設置している総合病院は2万軒に達し、児童1000人あたりのベッド数は2.22台となっている。
記者がまとめたところ、過去9年で中国の小児科医の数は一時期減少したが、ここ数年で50万人以上増加している。
「小児科医不足」、児童医療サービス能力の深刻な不足に対し、国は小児科発展を促進する多くの措置をとった。
倪鑫氏によると、2016年に国家が『児童医療衛生サービス改革と発展の強化に関する意見』を公布して以来、国家衛生健康委員会は関連部門と小児科医の育成を絶えず強化し、本科の小児科専攻と中国医療小児科専攻を増設し、42校の大学が本科小児科専攻の設置許可を取得し、9校の大学が本科中国医療小児科専攻を設置した。
小児科(小児外科を含む)専門基地586カ所を選び、ここ3年で1万3000人の小児科専門病棟医師を育成。中央財政は1人あたり年間1万5000元の基準で中西部地区で小児科医転身研修を行い、6688人の医師が合格し小児科資格を取得した。小児科医療スタッフの給与水準を合理的に設定し、2018年の全国の小児科医療スタッフの平均報酬は前年比10%以上増加。小児科の勤務環境が改善され、医療訴訟は年間4%減少、重大医療事件は年間平均6.5%減少した。
国家級小児科医療グループは児童医療サービス体系の92%をカバーし、100軒以上の児童病院が末端に遠隔医療サービスを提供している。各地は小児科医療サービス価格を次々と調整し、小児科医療サービスの料金徴収基準を10~60%引き上げた。調整後の価格は規定に基づいて医療補償範囲に組み込まれ、医療保険薬品リストに91品種の児童向け薬品が追加された。農村部の貧困者の大病特別応急手当の範囲を拡大し、2018年末時点で先天性心臓疾患児童3万2765人が治療を受け、実際の補償比率は84.9%、白血病治療を受けた児童は1万9348人、実際の補償比率は85.5%に達した。今年から毎年、各省(区、市)の人民政府児童青少年近視予防作業評議審査を展開し、0~6歳の児童に行う目の健康体操と視力検査のカバー率は90%に達した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年8月3日