5月22日、児童らと一緒にいる杜安東さん(中央)
平均標高5000メートル、酸素濃度は内陸のわずか40%。ここは全国で標高が最も高い県、チベット自治区那曲市双湖県で、「人類の生理の限界を試す場所」と言われている。
自然環境が悪いため多くの人がこの場所を避けるが、山東省出身の杜安東さんと曹暁花さん夫妻はここで教員の仕事をし、5000メートルの雲の上で「青春の花」を咲かせている。
双湖県は面積約12万平方キロメートル、人口わずか1万4000人。県中心部にある双湖県中心小学校は周辺の4つの町にある唯一の小学校で、100キロ圏内の児童がここで学んでいる。
10年前、20代だった杜安東さんと曹暁花さんは故郷の山東省済寧市を出て、遠く離れたここで高原の道を歩み始めた。
2人は同郷で、新疆大学に在学中に知り合った。幼い頃から教員になるのが夢だった杜安東さんは2008年にチベットで教員募集の情報を目にし、じっくりと考え、2人は那曲市の教員試験を受けた。
杜安東さんは、「当時、面接官に2人とも同じ学校に行くことを申し出た」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年8月8日