10日午前、香港の上空に太陽が高く昇った。観塘警察署前で、厖智笙さん(36)が警察にミネラルウォーターをプレゼントし、メッセージカードを贈り、手にしていた国旗を振った。仲間たちと共に「がんばれ」と叫び、顔には汗が輝いていた。
厖さんは「私は大変ではない、大変な思いをしているのは警察の方だ。彼らは残業を続け、負傷者も出ている。香港の法治と私たち市民の安寧を守るため頑張っており、本当に感謝している。警察が引き続き厳正に法執行し、違法の過激なデモ参加者を法の裁きにかけることを願う」と述べた。
「守護香港大連盟」は10日、「全市民で警察を応援」をテーマとする活動を展開した。多くの市民が参加し、自発的に観塘、中区、葵涌などの警察署に向かい、警察に謝意を表し応援した。
観塘警察署では約1時間内に、数百人の市民が応援に駆けつけた。ある人は警察のキャラクターが描かれたメッセージカードを贈り、ある人は国旗と区旗を振り警察と楽しく記念撮影した。さらにはビスケットやミネラルウォーターなどの物資を贈った。
観塘警察署から約10キロ離れた中区警察署では、数十人の市民が「香港を守ってくれてありがとう」と書かれたカラーのカードを持ち、「警察を支持する」「暴力反対」などのスローガンを叫び、警察を応援した。
中区警察署では、蔡志忠さん(56)が知人らと共に、警察にメッセージカードやミネラルウォーターなどを届けた。蔡さんは「私は警察を応援に来た。警察は香港の繁栄と安定を維持する重要な力だ。彼らが良からぬ下心を持つ者に負ければ、香港がさらに破壊されることになる」と話した。
ビジネスを手がける蔡さんは、香港経済の発展に関心を寄せている。「暴力事件の影響を受け、香港経済は困難に直面している。過激なデモ参加者が暴力行為を停止し、香港の数世代の人々が苦労し戦い手にした繁栄と安定を破壊しないことを願う。今後も引き続き警察の活動を支持する。また警察が努力を続け、暴力を止め混乱を鎮めることを願う」
昼頃になり、多くの市民が葵涌警察署を訪れた。彼らはプラカードや横断幕を持ち、「暴力反対、法治を守る」などのスローガンを叫んだ。子供たちが手書きのメッセージカードを贈った。それにはあどけない筆跡で「2カ月に渡り日夜苦労し香港を、私たちの家を守ってくれていることに感謝します」と綴ってあった。
30代の陳さんは妻と子供を連れて警察署を訪れた。「警察は最近非常に頑張っている。持ち場に残り、治安を守るのは大変なことだ。私たち一家は彼らを支持している」
陳さんの子供はさらにメッセージカードを作り、警察にプレゼントした。陳さんは「次の世代に平和を愛することを、人としての道を教えなければならない。また社会の秩序が一日も早く回復することを願う。暴力事件の再発を望まない」
保険業界で働く李さんも3人の子供を連れて葵涌警察署を訪れた。「デモ参加者は暴力により警察を襲撃し、あちこちで破壊し混乱を引き起こし、社会の秩序を乱している。幸いにも警察がいて、社会の治安を守ってくれている。子供を連れて来たのは、幼い頃から是非、黒と白を理解してもらいたかったからだ」
李さんは「香港は私たちすべての市民の家だ。私たちはこれを愛し、守らなければならない。一部の過激なデモ参加者が私たちの家を破壊し、私たちの生活を乱し続けるのを許してはならない」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年8月12日