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japanese.china.org.cn |20. 08. 2019

古民家救済 故郷への思いを呼び起こす

タグ: 古民家 救済

(图片故事)(1)拯救老屋 让乡愁有归处

修繕後の家を掃除する石屏県異龍鎮符家営村の村民の楊国保さん(8月8日)

 

    彫刻が施された梁、レンガの壁、庭園は様々な記憶を刻み、先祖代々の物語を伝え、切っても切れない郷愁を含む。古民家は心優しい老人のようで、一代一代の成長を見守り、世の移り変わりと苦しみを経験してきた。多くの古民家が長年修繕せず、雨漏りや柱の腐食、さらには崩落し荒れ果てた状態になっている。計画的に保護しなければ自然消滅し、改修すれば全く違う姿に変わってしまう。2016年、ほぼ消滅状態だった古民家が「復活」の新たなチャンスを迎えた、国家文物局の提唱のもと、中国文物保護基金会は「古民家救済行動」プロジェクトを発起し、うち雲南省石屏県は2000万元の修繕資金を獲得した。石屏県は「文献名邦」と称され、県内の移動できない文物保護単位のほとんどが民家である。2018年4月、古民家の修繕、保護、活性化利用が正式に始まり、「救済」の候補対象は石屏県の「中国伝統村落」にある国家保護・省保護以外の文物保護単位、および第3回全国文物調査で登録された個人所有の文物建築で、これまでに18軒の古民家の修繕が完了した。古民家のレンガ、瓦、梁、柱は全て古く見えるように修復し、そのために文物専門家は『古民家修復指針』を作成して修繕に関する技術指導を細かくまとめた。同プロジェクトは石屏県の木工、彫刻、彩色上絵などの伝統の職人を「覚醒」させ、彼らは技術を再び生かし、細かい作業で古民家の「延命」を後押しした。修繕後の古民家は遊び心と生活感があり、社会から注目され、活力を取り戻した。古民家救済は消えゆく古い村落、中国人の心の奥にある故郷を残し、人々の記憶の中の最も身近な温もりある故郷への思いを呼び起こした。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年8月20日


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