社会>
japanese.china.org.cn |09. 09. 2019

田舎の小学校 教員2人と児童3人

タグ: 田舎の小学校



 広西チワン族自治区の大苗山にある融水ミャオ族自治県四栄郷の東田村小学校には2階建てで教室数6室の校舎が1棟、宿舎と食堂があるが、全校に教員2人と児童3人しかいない。


 東田村小学校はもともと中心小学校で、一時期は十数人の教員と200人以上の児童がいた。近年の出稼ぎ労働者の増加に伴い、条件を備える村民の多くが子供と一緒に生活し町の小学校に入れるため、児童の数は年々減少し、前学期は2学年で9人だったが、今学期は2年生3人だけになった。


 56歳の責任者の潘振洪さんはこの村で生まれ育ち、38年の教員経験を持つ。彼は就職してから村の各学校で教え、1997年に加昌学校から東田村小学校に移った。昨年、彼は脳溢血で18日間入院し、退院後に1週間休んだだけですぐに杖をついて学校に戻り、今もびっこを引いて歩いている。病気になってから、潘振洪さんは右手で字を書けなくなり、左手で描く練習をした。「子供たちがかわいそうだが、仕方ない」と彼は話す。


    年配のもう1人の教員の潘子星さんは近く定年退職する。彼は長期にわたり郷内の学校で教え、2009年に東田村小学校に移った。児童は3人しかいないが、2人の教員で国語、算数、美術、思想道徳、体育などの全授業を行い、電気、清掃、雑用なども行う。2人は、「定年まで頑張り、子供たちにできる限りの事をしたい」と話している。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年9月9日

<   1   2   3   4   5   6   7   >