中国のSF、世界から注目が集まる

中国のSF、世界から注目が集まる。

タグ:中国SF

発信時間:2019-09-15 10:11:34 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 劉慈欣作のSF小説『三体』(第一作)の日本語版が先ほど、日本最大のSF出版社の早川書房から日本全国で刊行された。発売初日に第1版の1万冊が売り切れ、1週間で10刷された。


 『三体』が海外市場でブームになるのはこれが初めてではない。『三体』の三部作は世界19カ国語で出版されており、販売部数は2100万冊にのぼる。うち海外は150万冊以上で、英語版だけでも100万冊を超える。翻訳文学作品、特にニッチなSF作品のこれほどのブームは、世界の出版市場では一つの「現象」クラスだ。


 当然ながらブームを巻き起こしたのは、『三体』の作品としての魅力だ。劉慈欣がただ一人で中国のSFを世界クラスに引き上げており、『三体』を現代SFの代表作に挙げることができると論じる声もある。また一連の自覚的に展開されている国内外の交流と協力が、『三体』の海外におけるブームの道を切り開いたことにも注意すべきだ。


 これらの交流と協力がすぐに大きな成果を手にしたことには、海外の読者、出版界、学術界が現代中国に大きな興味を抱いているという、より深い理由がある。中国のSFにより現代中国と中国人への理解を深められる。これは彼らが中国のSFに注目し、これを好む重要な理由だ。中国は現在、世界の舞台で無視できない地位を占めており、より重要な役割を演じている。中国がいかに世界を想像するか、中国人がいかにテクノロジーと人類の関係を考えるかは、世界の読者から注目されている。『三体』三部作を例とすると、それは中国の歴史、中国の精神と深く合致している。人類の未来に対する危機意識と歴史的な責任感、人類運命共同体の理念を示している。作品の鮮明な中国らしさは、海外の読者を魅了する重要な理由だ。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年9月15日



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