ガリ地区・西蔵(チベット)中部送電網連結プロジェクトの建設が17日に始まった。同プロジェクトは現在、標高が世界一の送変電プロジェクトとなっている。竣工後、ガリ地区送電網が長期的に単独運行していた歴史にピリオドが打たれる。また沿線の約38万人の安全かつ信頼性の高い電力使用の問題が効果的に解消・改善される。
情報によると、同プロジェクトはシガツェ市桑珠孜区多林220kV変電所から始まり、ガリ地区噶爾県巴爾220kV変電所に至り、チベットの10県・区を跨ぐ。プロジェクトの投資総額は74億元、送電線の全長は1689キロで、2021年の竣工・稼働開始を予定している。
西蔵10県の送電網には現在、小規模で安全性が低く、給電の質も低いという問題が残されている。現在のカバー範囲、給電能力にも不足がある。ガリ地区・チベット中部送電網連結プロジェクトは仲巴、薩嘎、吉隆、聶拉木、普蘭、改則、措勤の7県を大規模な送電網と連結させ、安定的な電力を供給する。
プロジェクトの建設により、チベットは統一的な送電網を形成し、脱貧困の攻略戦を支援し人々の生活水準を高め、国家エネルギー安全を保障する。南アジア向けの開放的な電力大ルートの形成を推進する。これは西蔵のクリーンエネルギー開発及び輸出の促進にとって重大な意義を持つ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年9月18日