中国建築装飾協会情報科技委員会の孫暁勇秘書長は、「本当のスマート冷蔵庫なら、卵が入れられて何日間経過していて、何個あって、いつ賞味期限なのかを知らせてくれるはずだ」と述べる。スマートホームの「思想」と、データ分析能力を持つ製品こそ、「スマート」の冠を付けることができるのだ。スマートホームの「思想」とは、データ分析を通じてユーザーのニーズを把握すると共に、それを満たす方法を考え、実際に満足させることだ。
それ以外に、基準と規定が様々なことも、スマートホーム製品の普及と使用の妨げている。たとえばインストールすべきアプリが企業ごとに異なる。また、接続もWifiかBluetoothに分かれる。製品ごとに異なるアプリを使わないといけないとなると、スマートホーム製品の操作はさらに面倒になる。そのため、スマートホーム業界の規範化、標準化は避けられない流れとなる。
業界筋は、「これまでの消費者は衝動的にコンセプチュアルなスマート製品を買っていたが、今の消費者はより理性的になっており、実用的な製品を買う傾向にある。スマート製品と名乗りながらユーザー体験が悪く、つながる製品に限りがあり、価格が高いなら、購入することはないだろう」と語る。
恒潔集団の幹部は、「企業にとって強い生産能力と研究開発能力は“ハードパワー”であり、革新的営業手段とブランド力は“ソフトパワー”である。これらの組み合わせがあってこそ強い企業になれる」と述べる。「これまで中国消費者は日本に行って温水洗浄便座を買っていたが、彼らの多くはそれが中国生産であることを知らない。ブランドの重要性を示す良い例だ。今年のニューヨークのファッションウィークで我々は、中国風格のバスルームをファッションデザインに組み入れた。枠を超えた方法で製品の国際的知名度を高めようと考えたのだ」と語る。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年9月21日