中国の「隕石ハンター」、お宝探しの旅に迫る

中国の「隕石ハンター」、お宝探しの旅に迫る。

タグ:隕石ハンター

発信時間:2019-09-22 09:25:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 米CNNは「中国の隕石ハンター、岩石から富を築こうとする冒険家」と題した記事を掲載した。要旨は下記の通り。


 張勃さん(37歳、音訳)にとって、金属探知機、地図、SUVは欠かせない道具だ。この上海を拠点とし自費で活動する「隕石ハンター」はほぼ毎日、流れ星の研究を行っている。さらに世界中を訪れ、捉え難く高額な岩石の欠片を探し求めている。正式な訓練を受けたことのない張さんは、非常に成功していると言える。


 彼は2012年に、ロシア、フランス、サハラ砂漠、中国の新疆など世界で最も人類の居住に適していないエリアを探検し、金属探知機を使い地上の隕石を探した。張さんによると、これらの地域を約20回訪れた後、重要な発見があったという。「10回中9回は収穫なしだった」


 中国の広大な平原と山間部は、中国の隕石愛好家を集める「狩猟場」になっている。世界最大の鉄を含む隕石はこれらの場所で発見された。張さんはアルタイ地区で、その他の隕石ハンターと共に宝探しをした。この探検にはスリルと満足感という魅力があるが、多くの隕石ハンターには「カネ」というより現実的な動機がある。南京紫金山天文台の隕石専門家の徐偉彪氏(音訳)は「隕石の価格は1グラムあたり1万ドル以上になる場合もある」と述べた。アメリカ航空宇宙局(NASA)のデータによると、毎日約44トンの隕石が地球に落ちている。うち大半は大気圏で燃え尽きるが、一部が地上に落下する。


 張さんは2009年から隕石に夢中になっている。彼は当時、自転車で海南島一周旅行をしている時に、火の玉が夜空を掠めるのを目にした。彼はまずインターネットと図書館を利用し(隕石の知識を)学習し、その後さらに教えを請うため、上海から300キロ以上離れた南京紫金山天文台を訪れた。中国科学院紫金山天文台の前身は、1928年に設立された国立中央研究院天文研究所で、現在は中国天体研究の中心地になっている。徐氏ら専門家はここで、張さんのようなハンターが鑑定のために持ってきた隕石を詳細に調べた。


 張さんは取引先の個人情報を伏せているが、珍しい岩石を10−100万ドルで購入した人がいるという。隕石は競売で高い値がつく。英競売大手クリスティーズの直近の隕石競売は今年2月で、落札額は計80万ドル以上にのぼった。現在までで最も高額な隕石は、競売会社RRオークションが2018年に競売にかけた月の隕石で、落札額は61万2500ドル。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年9月22日

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