中国の農家、なぜライブ配信スターになったのか?

中国の農家、なぜライブ配信スターになったのか?。

タグ:ライブ配信スター 中国の農家

発信時間:2019-09-22 09:25:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 シンガポールのTODAY紙(電子版)は「中国の農家はなぜ人気急上昇中のライブ配信スターになったのか」と題した記事を掲載した。要旨は下記の通り。


 張家界市の郊外のみかん畑の丘で、果物農家の鐘海輝さん(音訳)が一躍ライブ配信スターになった。隣人は当初、その行為に理解を示さなかった。スマホに向かい大げさな表情を作り故郷で栽培されている果物について何時間も語る。鐘さんは「最初は違和感しかなかったが、今や他の人も同じことをやっている」と述べた。


 鐘さんは湖南省で最も早くライブ配信により果物の販売を開始した一人だ。短編動画サービスの「快手」、アリババのECサイト「タオバオ」のECアプリを利用し、全国の消費者に直接顔を見せている。鐘さんは以前、ガソリンスタンドと工場で働いていた。2011年には農産品を販売するタオバオ店を開いたが、売上が増え始めたのは2017年末になりライブ配信を開始してからだ。


 タオバオや快手などは、自社サービスに多くの農家を集めようとしている。タオバオは今年、全国100県で1000人の農家キャスターを育成し、月収1万元超えを支援する予定だ。


 中国のライブ配信市場は2016年に急成長し、市場規模が前年比180%増の208億元に達した。他にも中国人の食品安全への関心の高まりが、農家のライブ配信による販売を促す要因になっている。多くの人が、自分たちが消費する農産品の出処に注目し始めている。


 ところが中国のライブ配信市場はすでに頭打ちしている。中国インターネット情報センターの年間報告書によると、昨年のライブ配信ユーザー数は前年比で6%減少した。キャスターの歌や踊りへの興味が失われ、人々の注目点に変化が生じたようだ。都市部の観衆は農村生活に大きな興味を抱いている。貴州省の農村部の女性は山間部で料理をする動画をアップし、四川省のチベット自治州の家庭は崖の上で一家揃い夕食をとる動画をアップした。彼らのうち多くの人がネットショップを開き、現地の商品を販売している。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年9月22日

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