独ディー・ツァイト紙は「教育が中国で持つ大きな意義」と題した記事を掲載した。要旨は下記の通り。
中等収入の家庭は次の世代に最高の教育を受けさせようと努力する。これは古い伝統であり、経済体制における生存の圧力の産物でもある。
中国の学生が優秀なのは教育制度のおかげとされている。ところが中国の各家庭はみな、親の努力が子供の成功にとって極めて重要であることを知っている。
中等収入の家庭の両親は、どのように自己犠牲をするのだろうか。2018年の中国新中等収入階層白書のデータによると、2017年の年収65万元の世帯は平均で、子供の教育にその13%を割いていた。「子供を留学させる予定」は93%で、留学は家庭の数年の収入を費やす場合が多い。英フィナンシャル・タイムズの研究によると、「中等収入階層の家庭」の年収は12万元。うち約20%の両親が子供を育てるため転職するか、仕事を辞めている。「名門校の学区内に高額の住宅を購入した」は31−35%。
中国の家庭の「教育戦争」は、胎教から始まる。多くの家庭の教育戦略は、子供を「神童」にすることだ。例えば上海市のある幼稚園の卒園児は、漢字を2000個マスターし、フランス語と英語が話せる。
中等収入階層の子供の教育には、子供をトップ150の大学に合格させるという長期的な目標がある。これは多くのお金と精力を費やし、すべての親戚を含むコネを総動員することを意味する。中国人は欧州の学校は「楽すぎる」と考えている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年9月22日