11月11日、子供たちと「愛のハグ」ゲームをする朱孝芳さん(一番左)。思いやりセンターには現在170人以上の児童がおり、そのうち51人がここで生活する留守児童である。
1985年以降生まれの朱孝芳さんは大学で幼児教育を学び、卒業後に北京のある部隊機関の幼稚園に就職した。月収は1万元弱だった。2011年、彼女は仕事を辞めて大巴山の奥地にある故郷の陝西省安康市嵐皋県佐龍鎮に戻った。大巴山の北麓にある嵐皋県は国家貧困者支援作業重点県に指定され、佐龍鎮は山奥にあり土地がやせており、村民の多くが出稼ぎ労働で収入を増やしている。朱孝芳さんは、「学生の頃に希望プロジェクトの援助を受け、感謝している。いつか希望を伝え、社会に恩返しがしたいと思っていた。毎年休みに故郷に戻り、様々な問題を抱える留守児童を多く目にし、故郷に留守児童思いやりセンターを設立したいという考えが芽生えた」と話す。朱孝芳さんは2011年に仕事を辞め、故郷に戻り「佐龍鎮留守児童思いやりセンター」を設立した。これまでに約100万元を借り、専門知識を生かし、自腹を切って子供たちに安全で快適な生活・学習環境を提供し、特に子供たちの精神面に配慮している。
8年間、朱孝芳さんは損得抜きで留守児童の心を温め、家庭の温もりを感じさせている。朱孝芳さんは、「地元政府と慈善家に支えられている。留守児童に幸せで楽しい子供時代を送ってもらうため、どれだけ大変でもこの山奥で思いを継続していく」と自信を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年11月13日