11月14日、山西省太原市杏花嶺区小窯頭村の斫音琴社で、古琴を演奏する張浩さん
山西省太原市の古琴職人である45歳の張浩さんは2008年に古琴と接触するようになり、現在は太原市市級無形文化遺産プロジェクトの古琴伝統工芸の伝承者である。
張浩さんは13歳の時に音楽を学び始め、かつてはサックス奏者だった。2008年、北京オリンピックの開幕式の古琴演奏を目にした張浩さんは古琴に興味を持ち、北京などの地域で職人から古琴の演奏と製作を学んだ。
「優れた奏者は製作技術も優れている。演奏を学んではじめて、どのような音が欲しいかがわかる」と張浩さんは話す。古琴の製作工芸は複雑で、材料選びから弦を張るまで200以上の工程を踏み、1つの古琴を製作するのに2年以上かかる。張浩さんにとって、古琴製作は音作りでもある。「楽器の最初の属性は音であり、製作と演奏において音を装飾する」と張浩さん。古琴文化を伝承するため、張浩さんは斫音琴社を設立した。また、太原市の各小学校で古琴義務教育を行い、多くの人に古琴文化を伝えている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年11月15日