初冬の午前、日光が枝の間を抜け、寝室に降り注ぐ。
いつも通り、70歳の「セーターおばあちゃん」こと顧金珍さんは、夫と話をしながらセーターを編む。
顧金珍さんは江蘇省南通市港閘区の元産婦人科医師で、2年前から空いた時間にセーターを編み、施設の子供や西部の山地の貧困学生に贈っている。
「これまでに100着以上編んだ」と、顧金珍さんは顔をやや赤らめて話した。「これはとても小さなことで、子供たちの役に立つとよいと思っていたが、これほど注目されるとは予想していなかった」。多くの慈善家から彼女のもとに連絡があり、毛糸を寄付する、一緒に編みたい、心温まる行動に加わりたいという申し出があったという。
南通市にはこのような心温まる行動をする人が多くいる。
兪芳さんが経営する飲食店は、数年続けて2人の生活が困難な高齢者に無料で食事を提供している。「店を経営する自分にとって食事を提供することは大したことではないが、彼らにとっては大きな難題を解決したことになる」と兪芳さん。
84歳の元党員の李漢均さんは「万能おじいさん」と称えられている。機械エンジニアだった彼は、2009年から特技を生かして近所の人たちの物を修理している。2013年、彼は自宅の車庫を空け、住民サービス所を設置した。今は電動三輪車に乗り換えた彼は、さらに多くの住宅地で無料サービスを行なっている。
南通市には、手足が不自由な人にとって「強靱で有力」な温もりがある。彼らは迷いや不満をこぼし、冬の寒さに1人で耐えてきたが、「腰掛け少女」こと蘇暁琳さんは彼らにぬくもりと潤いを与えている。
35歳の蘇暁琳さんは先天性奇形を患い、身長は110センチしかなく、心臓などの主な器官が反対についており、医師から15歳までしか生きられないと診断されたこともあった。腰掛けに頼って歩かなければいけないが、彼女は運命を受け止め、障害者事業に熱意を投じ、多くの障害者に生活の希望を与えている。
「大きな町に小さな愛、あちこちが明るく見える」という南通市には、善行と感動がいたるところにある。冬は寒くなく、町は暖かく、愛に溢れている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年11月26日
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