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japanese.china.org.cn |02. 12. 2019

「雪龍兄弟」の南極での荷揚げ記

タグ: 南極 極地科学調査砕氷船

   極地科学調査砕氷船「雪龍号」と「雪龍2号」の2隻は12月1日、中山ステーション付近に停泊した。2隻の距離は約500メートル。連日にわたり、「雪龍兄弟」は南極の氷上で荷揚げを行い、中山ステーションでの作業は終わりに近づいている。

 

 中国時間12月1日午前8時。「雪龍号」から卸す1450トンの物資のうち、中山ステーションと内陸出発基地に到着した物資は1253.9トンに達した。うちヘリコプターでの輸送は466.4トン、雪上車での輸送は787.5トン。

 

中山ステーションへ 「雪龍2号」が砕氷

 

 中山ステーションと内陸出発基地への物資輸送は中国南極科学調査の重要な一環である。1年分の中山ステーションの物資、内陸科学調査設備とステーション建設物資などは「雪龍号」が年に一度送り届ける。

 

 荷揚げ作業の責任者である中国第36回南極調査隊の魏福海副リーダーによると、「雪龍号」の砕氷能力は限られており、揚げ地は中山ステーションからやや離れていたが、今年は「雪龍2号」が手助けし、揚げ地を中山ステーションから10キロ地点まで近づけ、大型装備の上陸と氷上輸送に有利な条件を作り出した。

 

 中国第36回南極調査は中国が初めて実施する「双龍極地調査」である。「雪龍号」は積載能力が高く、南極への物資輸送を主に担当する。南極を初航行する「雪龍2号」は砕氷能力が高く、航路を切り開き、中山ステーションに極力近い地点まで近づけるようにする。


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