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japanese.china.org.cn |02. 12. 2019

「雪龍兄弟」の南極での荷揚げ記

タグ: 南極 極地科学調査砕氷船

   11月23日、「雪龍2号」は砕氷作業を遂行し、「雪龍号」のために約14海里(約26キロメートル)の航路を切り開いた。「雪龍号」はこの航路に沿って荷揚げにふさわしい地点まで行き、荷揚げ作業を連夜にわたり実施した。

 

長年の願望 超大型雪上車の上陸成功

 

 氷上輸送の主な目的は、24トンに達する大型雪上車3台を上陸させることである。うち1台はホバート港で積まれ、残り2台は「雪龍号」とともに何度も南極を訪れているが上陸したことはなかった。

 

 魏福海さんはハンドルを握り、雪上車を操縦して中山ステーションまでの氷上を進む。後ろで引く大型の雪そりにあるのは、南極を再び訪れたCAT大型雪上車。南極内陸チームのこのベテラン隊員は、この車が南極に輸送され、「雪龍号」とともに帰国するのを何度も目にしてきた。

 

 60トンの物資を牽引できるCAT雪上車は内陸調査の重要な装備である。重すぎてヘリコプター輸送できず、氷上輸送は海氷対応力と海氷が避けるリスクに直面し、上陸に成功するチャンスは少ない。

 

 1年前、記者は中国第35回南極科学調査隊に同行し中山ステーションを訪れた。その時、「雪龍号」は氷の状況により中山ステーションから44キロ離れた地点で荷揚げし、2台の大型雪上車は能力不足で、中山ステーションに上陸できなかった。

 

 夜間は気温が低く、氷の表面が固いが、極夜は氷上輸送に適している。中国時間11月24日午前3時、1台目の大型雪上車が上陸に成功した。同日午前6時まで、3台の大型雪上車、1台のローダー、1台の掘削機が中山ステーションに到着した。

 

 中国第36回南極科学調査隊の夏立民リーダーは、「これは中国の南極内陸調査における輸送能力を大幅に引き上げたと同時に、調査ステーション建設と保障に有力な支持を提供した」と述べた。

 

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